「日本語と韓国語は似ている」 って本当?

韓国語学科キムゼミ

「まだ来ていない」「まだ来なかった」表現も発想も違う

日韓対照言語学と言うと難しく聞こえるかもしれませんが、日本語と韓国語を比較して共通点や違いを研究しています。この道に進んだのは、大学時代に日本語の授業で「まだ来ていない」という表現に疑問を持ったのがきっかけ。韓国語だと「まだ来なかった」と表します。日本語と韓国語は似ていると言われますが、考察すればするほど似ていない。隣国でも同じ状況を示す表現が違う、発想そのものが違うんです。ゼミでは両方の言葉に関わることを広く扱います。

ゼミ生一人ひとりとしっかり向き合い、強みを引き出す

まず韓国語の小説を和訳して言語観の違いに気づくことから始めます。その上で対照研究や言語行動に関連する文献などを読み込み、各自が興味のあるテーマを見つけられるよう導きます。そうした中で一人ひとりとしっかり向き合い、本人が気づいていない強みを引き出せるよう努めています。個別面談はもちろん、さまざまな場面で話し合い、学生の話に耳を傾ける、真摯に気持ちを伝える、信頼関係を築く。これが学生の力を伸ばす一番の方法だと思います。

ゼミのことをもっと知ろう!

翻訳、日韓対照研究に関連する文献講読を演習方式で行い、韓国語とこの分野を学ぶ意味を理解。それを踏まえて卒業研究に向けテーマを設定し、学びを進めます。クリティカルシンキングの基礎を知り、活発に議論することで自らの意見を理路整然と発信できる力を養います。

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コミュニケーションを大切にしています。個性を尊重して学生一人ひとりの役割を考えつつ、ゼミ活動の内容はみんなで話し合って決定。ゼミがある日は昼食を全員でとり、仲間づくりがしやすいように。悩みを打ち明けたり、励まし合える仲間のいるアットホームなゼミです。

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言語が人間の生活全般に関連していることを学ぶため、常に言葉と向き合う必要があります。韓国語だけでなく言語全般に興味を持っていると、より意義深い学びになることでしょう。また、普段何気なく使っている表現を改めて考察することで、言語への探究心が深まるでしょう。

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無限の可能性を信じてほしいです。未来の自分は、今の自分がつくる。一歩一歩着実に歩んでいけば、必ず自分らしい人生が送れると思い、私は生きてきました。「道はあとからできる」という言葉を信じて、目の前にある道なき道を自分の力で切り開いてほしいと願っています。

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日本に留学して初めて買ったペンケースは、親友と選びに選んだもので、今も大切に保管。
キム 河守ハス 教授

実は大の文房具好き。1日の始まりにお気に入りのノートとペンの匂いを感じながらメモを取り、幸せに満ちた日にしたいと思う時間が至福のひととき。ところが、そんな余裕もなくメールの返信から始まる日が多くなることも。深呼吸をしてゆっくり自分と向き合える機会を増やしたいです。

金先生写真1