「強いこころ」で困難と上手に付き合おう!
#ストレス対処力 #心の健康 #小児がん支援
困難に対処し、健康を保つ力「首尾一貫感覚」
私たちは日々の生活の中で、友だちとのトラブル、勉強が難しいなどさまざまなストレスを経験しますよね。また、長い人生の中では受験や就職、結婚や出産、病や大切な人との別れなどライフイベントと呼ばれる大きなストレスを体験していきます。そのようなストレスが不安や悩みとなり、気持ちが落ち込む、元気がなくなるなど色々な反応を引き起こし、時には病に至ることがあります。
首尾一貫感覚とは、例えば、重い病を患ったとき、病気について理解すること、何とかなると思えること、この体験にも意味があると感じられることを指します。また、首尾一貫感覚は周囲の人のサポートなどによってより発揮されやすいことが知られています。
レモネードスタンド活動で小児がんの子どもたちを応援しよう!
小児がんは医学の進歩と共に現在は約80%が治癒すると言われています。その闘病生活は過酷であり、治った後にも治療の影響による身体的・心理的問題などさまざまな問題を抱えることが知られています。
英語のことわざに"If the life gives you lemon, make lemonade"「人生があなたにレモンを与えるなら、レモネード作ればいいのよ。つまり、試練(すっぱいレモン)があってもいい方向(甘くておいしいレモネード)にしていこう!」という前向きな言葉があります。ゼミでは学生たちが元気を与えてくれる飲み物として愛されているレモネードを販売して、小児がん支援団体に収益金を寄付しています。
日髙 響子
専任講師
心理学部 心理カウンセリング学科
国立大学病院で、臨床心理士・公認心理師として小さなお子さんから大人の方まで病を患う多くの方の心理支援を行ってきました。小さなお子さんたちが過酷な治療を余儀なくされる大変な状況の中でも、底知れぬ力強さと逞しさを発揮し、困難に立ち向かう姿を目の当たりにしてきた経験から、その強いこころはどうやって育まれるのだろうと関心をもち、さまざまな困難に対処し心の健康を保っていくストレス対処力に着目した研究を行っています。