ビジネス2025.6.3
経営学=企業の学問ではない
#マーケティング #経営学 #戦略 #目標達成
経営学って何? ー目標を達成するための学問ー
「経営学」というと「企業の学問」、「社長のための学問」と思われがちですが、必ずしも正しくはありません。
経営学とは、「目標を達成するために、限られた資源をどのように活用すればよいか」を考える学問です。これは企業だけでなく、学校の部活動や文化祭の運営、さらには個人の夢を実現するためにも役立ちます。
例えば、文化祭で「最高のクラス企画を作る」という目標があるとします。そのためには、どんな企画を立てるか(戦略)、誰になにを任せるか(組織)、材料やお金をどう集めるか(資源管理)、どうすれば多くの人に来てもらえるか(マーケティング)などを考えなければなりません。これらは、経営学の考え方そのものです。
「好き」こそ経営の上手なれ
皆さんには好きなものはありますか?バンド・アイドル、アニメ、ゲーム、ファッションブランド、スポーツチーム、カフェなど何でもよいです。
経営学を勉強する第一歩は「私はなぜそれが好きなのだろう?それはなぜ多くの人に愛されるのだろう?」を考えることです。それらが多くの人から愛されるのには必ず理由があり、戦略、組織・人的資源管理、会計・財務、マーケティング、生産工学などさまざまな経営上の工夫が背景にあります。
まずは皆さんが好きなものがなぜ愛されているのかを考えることが経営について考える第一歩になります。
伊藤 真一
専任講師
経営学部 経営学科
経営組織論という、組織の原理や組織で働くヒトに注目する研究をしています。特にリーダーシップや、ワーク・アイデンティティ (仕事における「自分」とは何か) などをテーマに論文を書いています。