異文化で新しい自分を切り開こう

人間福祉学科チェンゼミ

台湾における多文化共生の取り組みを日本に伝えたい

「多文化共生ソーシャルワーク(社会福祉の支援)」は、自分と異なる文化の人々とお互いを尊重し合いながらどのように共生できるのかを考えた上で、手助けしていくことを目指します。私は台湾出身で、祖国で行われているこの分野のさまざまな取り組みを、今後グローバル化がさらに進む日本で参考にしてもらいたいと思い、研究を続けています。例えば台湾では、先住民を含めた諸民族と欧米双方の知識を反映した多文化への対応力を高めるソーシャルワークが行われています。

学外学習でも新しい発想と出会えるチャンスが

日本には外国人や先住民族であるアイヌ民族、障がい者などを含めて、どのような多文化があるか。彼らとどう共生していくか。そうしたトピックについて発表や討論を行い、論理的に考えるゼミです。また、イベントや学外授業で実際に多文化を体感。エチオピア大使館と合同でコーヒー・セレモニーを開催したり、アイヌ料理のレストランを訪れたり、積極的に刺激を受け、知見を深めます。異文化と接することで自分にはない発想と出会えるチャンスをつかんでほしいです。

ゼミのことをもっと知ろう!

日本での多文化・異文化に関連する政策やその国際比較も通じて、グローバル化時代に必要な認識を育みます。クリティカルシンキング(批判的思考)などの考えるトレーニング、ディベート、文献・インタビュー調査、論文の作成手法といった研究方法の習得も図ります。

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学生それぞれが打ち込めるテーマを見つけ、大学でこのテーマに取り組んだという思い出をしっかり作ってもらいたいです。学内外でいろいろなものを見聞きし、ふれることで、たくさんのものを自分自身に取り込みたいと考える学生なら、その努力が未来につながるでしょう。

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多文化共生などの分野から各自が関心を持つテーマを設定し、それに合った研究方法を選択。学生の成長力を伸ばすためには、学内で学んだ上で学外でも多くのことを吸収したいというポジティブな姿勢やチャレンジ精神が必要という考えの下、和気あいあいとゼミ活動を行っています。

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今の自分の枠を超えてください。馴染みのない異文化の人々と接することは、慣れていないために戸惑いを感じたり、エネルギーを要することです。その反面ワクワクする体験でもあり、これまでの自分にない考えにふれ、自分の殻を破ることのできる貴重な機会になります。

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チェン 麗婷リティン 准教授

趣味も特技も整体です。台湾式マッサージではなく、日本の整体でしてもらったことを自己流にアレンジしてやっています。毎晩家族のマッサージをしていて、特に息子が寝る前に足をマッサージする時は、幸福感でいっぱいになります。

ミレーの「晩鐘」は、私の理想です。つましく敬虔な農夫婦の姿に心打たれます。