すべての人々の幸せの実現を目指す学問
人間福祉学科井上ゼミ
学生時代に精神科デイケアという、精神科のリハビリテーション機関で実習をしました。失敗もたくさんした実習生でした。それでも患者さんやスタッフの方が私の考えや感じ方、行動を尊重して受け止めてくださるという体験をしました。自分の思いを率直に表現することは、社会の中での「生きづらさ」につながるのかもしれません。しかし、魅力あふれる方々との出会いを通して、自分自身を振り返る機会をいただいたことが、精神医療保健福祉領域のソーシャルワーカー分野の研究をしようと考えたきっかけです。
社会福祉学は、すべての人々を幸せにするための学問です。学ぶことは、必ずや生活において役に立つということを、皆さんには実感してほしいと思っています。私の専門が「ソーシャルワーク」なので、より良い支援とは何か、より良い支援者とはどうあるべきか関心を深め学んでいくことを望んでいます。ゼミでは、最初に「アルコール依存症治療病棟」「10代の母のシェルター」「難民支援」「自由とは」といったテーマの視聴覚教材を見てディスカッションをし、そこからそれぞれの関心事を見つけ出して、研究を進めていきます。
ゼミのことをもっと知ろう!
社会福祉や社会に関連する問題について、関心のあるテーマを見つけて、それらについて視聴覚教材を見たり、文献を読んだりしながら、深く掘り下げます。新型コロナウイルスの流行前は希望するゼミ生と韓国に行き、社会福祉施設を見学して、日韓の福祉サービスについて、比較研究をしました。2023年度は、韓国江南大学校とのオンライン交流なども行いました。
受け身ではなく、積極的にゼミ活動に関与してもらいたいです。そのためにゼミ生間の交流や支えを促しています。そして、自分自身が社会の一員であることを意識して生活してほしいと考えます。
毎週、ゼミの初めに「先週はどのような1週間であったか」を、全員で紹介し合うことで、新たな一面が垣間見えてお互いをより詳しく知ることができます。みんな、何を話そうかと日々の生活において「ネタ」探しをしているようです。ゼミ生がお互いをより理解して、みんなが居心地の良い空間をつくってくれています。
社会福祉学は、すべての人々の幸せの実現を目指す学問です。学びがいがあります。ぜひ一緒に学びを深めましょう。そして皆さんには、それらを社会に広めるような人になってほしいと考えます。
研究室の机の横に、大好きなもの...嵐、Youming、歌舞伎の写真をペタペタ貼っているホワイトボードがあります。ラグビーなどスポーツ観戦も好きです。イタリアも大好きで、新型コロナウイルスの流行前は毎年、美術館や歴史的建築物を歩いて巡っていました。