「当たり前」を見つめ直し、社会の問題に気づく

これからの社会を考える「社会デザイン」が研究テーマ。身近な社会現象・社会的課題について、生活者の視点・行動からの解決や新しい社会・生活のあり方を考えています。そもそも私自身がこの分野で漠然とした問題意識を持ったのは、大学時代に受けた税金に関する授業でした。税金を払いたくない人や企業が多い、でもみんなが払わなければ公共サービスや福祉などが受けられず困る人が出るという当たり前のことに気づき、改めて考えたことが強く印象に残りました。

誰もが持つ「伸びしろ」を引き出す手助けを

このようにたった1回の授業が私の研究の種となり、今につながりました。学生の皆さんにも、何か自分なりの気付きや疑問を見つけてもらえたらうれしいです。ゼミでは、社会の課題を実感として捉えるためにフィールドワークに力を入れています。大学は学生の主体的な学びの場であり、充実した内容になるかは、学生自身の気持ちと行動次第です。また誰もが「伸びしろ」を持っており、学生がそれを見つけたり、引き出すお手伝いをしたいと思います。

ゼミのことをもっと知ろう!

3年次は質的調(観察調査、聞き取り・インタビュー調査を中心に演習を行い、調査・報告能力を養います。4年次は各自の研究内容の発表と議論が主。自身の研究内容を論理的に説明する力、他者の研究内容を的確に理解して指摘する力を高めます。

close

ゼミの学生には仲間同士認め合いながら、共に考え、学び、成長していけるような関係を築いてもらいたいと願っています。学生の主体的な活動を教員が手助けします。各自を尊び、諦めない心、めげない気持ち、へこんでも立ち上がる力を持てるようにサポートします。

close

メンバー同士で協力して調査活動をしますが、最初はぎこちない関係も、次第にお互いを仲間として認め合うようになっていきます。学生それぞれの個性や特性を尊重し、信頼するのがポリシーです。各自が個性的で、いい意味で固まりすぎないゼミだと思います。

close

受験勉強と違い、好きなことや興味があることを主体的に学ぶのはとても楽しいことです。私自身も、大学時代に仲間と「この問題に答えはあるのか」と考え、また話し込んだ思い出は今も心に強く残っています。本学で、ゼミで、ぜひその楽しさを味わってほしいです。

close

かつて助手のころは白衣を着て仕事をしていました。今はロッカーに眠っていますが、見ると初心に戻れます。
田中 泰恵 教授

高校時代は登山同好会に所属。実際に山に登るのは月1回のペースでしたが、内容は意外に本格的でした。寝袋で寝て夜明けから登ったり、夏休み中は山小屋に泊まって縦走したり。当時おしゃれな山ガールファッションはなかったのが残念(笑)。今は、森のように緑あふれる本学で学生の皆さんと過ごせるのが幸せです。