8月30日(木)、東京都立久留米西高等学校の1年生36名が、本学新宿キャンパスを訪れ、人間学部人間福祉学科の授業を体験しました。同校の訪問は今年で5回目。都立高校における設定教科「人間と社会」の授業の一環で、福祉・介護・ボランティアなどについて講義と実践で学びました。
午前中は、荏原順子教授による全体講義『福祉って何をする仕事?』を受講。スライドを用いて、福祉の専門職をはじめ、福祉の知識を活かした職業や資格などが紹介されました。また、本学学生の卒業論文を題材とし、「自分の興味」から進路を選択した事例が挙げられると、高校生たちは強い関心を示していました。
続いて、在学生によるトークセッションが行われました。『なぜ私たちは福祉という進路を選んだのか?~先輩たちに聞いてみよう!』をテーマに、同学科の4年生3名が登壇し、進路選択のきっかけや、大学生活について語りました。年齢の近い先輩の体験談は、高校生にとって身近に感じられたようで、真剣な表情で聞き入っていました。
昼食をはさんで、午後は体験実習に挑みました。浅野いずみ専任講師による『車椅子介助体験~安心して乗ってもらうために必要なこと』では、車椅子の動かし方についてレクチャーを受けた後、二人一組で実践。思うように動かせず四苦八苦しながらも、教わった「車椅子は"命"を乗せるもの」という視点を意識して、乗っている人が安心できるよう声かけをする姿が印象的でした。押す側も乗る側も体験したことで、それぞれどのような配慮が必要か、具体的に実感できたようです。
また、天野由以専任講師による講義『相手に伝わるコミュニケーション』では、第一印象が相手に与える影響について学びました。受験での面接や就職活動など、今後にも役立つ実践的な内容で、高校生たちは熱心にメモを取っていました。
本学での授業が、高校生たちにとって有意義な経験となり、現在の福祉・介護問題をはじめ、自分自身の将来を考える際の気づきやヒントになればと願っています。
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福祉の知識を将来どのように活かせるか、スライドで説明を受けました -
在学生の体験談を真剣に聞く高校生たち -
車椅子の各部位の名称や機能について学んでから実際に動かします