経営学科では1年生からキャリア科目を体系的に実施しています。その中で、特に、学生たちがリアルな働く現場と働く人に触れ、社会人・職業人として必要な、主体性、課題発見力、決断力、責任感、リーダーシップ、協調性等の能力を身につけるには、課題解決型のインターンシップが非常に効果的です。
そのため、2020年度の秋学期より、2・3年生を対象とした「現代マネジメントC」(担当:末廣啓子教授)の講義内において、「課題発見・解決型インターンシップ」を開始しました。
末廣教授のコーディネートにより、株式会社コロワイドおよび、若年支援NPOのとちぎユースサポーターズネットワークのご協力をいただいています。この授業での体験と学びによって、学生たちが気づきを得て自己の進路・職業選択に自信をもって臨めるようになることが目標です。
折あしく新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう中でのスタートでしたが、授業の趣旨に鑑みて、学科唯一の対面を取り入れた授業として実施しました。残念ながら肝となるインターンシップはコロナ禍で企業において実施できず、大学に場所を移しての実施となりましたが、ゲームを交えたコロワイドの仕事の疑似体験やそれを通しての働くことの理解、全国からの課題関連部署の社員とのWeb質問座談会など、コロワイド主催のプログラムは盛り沢山で楽しく、中身の濃い有意義なものとなりました。
授業は、前半でチームとしての活動や課題解決手法を学んだあと、課題ごとにチームを組んで解決案を作成、企業の前で発表するという内容でした。当初、学生たちは、課題の捉え方にまず四苦八苦しており、解決提案の中間発表までこぎつけたものの社会人・企業人の視点から手厳しい評価をもらい、その後俄然エンジンがかかり、12月の最終発表会では見違えるほど成長した発表を見せてくれました。
学生の声
- この授業を通して、協調性と、視野を広くすることを学んだ。
- 難しい課題にも果敢に挑んでいく大切さを学んだ。答えが出ない場面が多くあり、大学生活で一番苦労をした課題で毎日大変だったけど、達成感を同時に味わえた。
- 人に頼ることが苦手で新しく関係を築くのも億劫だったが、社会人や先輩等に意見をもらう機会が増えて、自分とは違う考えやアイデアに触れることはとても新鮮で、対人関係についての考えが変わった。
- 普段、アルバイトをして会社の人と話す機会はあるものの、ここまで企業の人としっかりお話しする機会もなく、「働くとは何か」を考えた事がなかった。
- 取り組めば取り組むほど、このテーマの難しさに気づいた。最初はありきたりな課題解決策しか思い浮かばず、非常に苦労したが、終わってみて、この授業を選択して良かったと非常に思う。こんな経験はできることではない貴重なものだったし、いい意味で社会の厳しさも知れた。
こうした学生の声や初年度の試行錯誤の結果をふまえて、「現代マネジメントC」では今後、産業界・企業との協働でさらにプログラムを進化させた講義を行っていく予定です。
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最終発表の様子 -
表彰式 -
授業風景① -
授業風景②