10月17日(木)に、経営学部経営学科吉原敬典ゼミの3・4年生と、大学院経営学研究科経営学専攻の学生で、国際放映株式会社(東京都 世田谷区)を訪問しました。
国際放映株式会社の代表取締役社長である星野智彦氏は、これまでTOHOシネマズ株式会社常務取締役、また東宝東和株式会社代表取締役社長等を務められました。
今回は、主にスタジオ見学をさせていただき、その後、映画やテレビ放送番組等の制作を主な事業にする「スタジオ経営」についてホスピタリティマネジメントの視点からお話を伺うことができました。
伺った内容をポイントアウトすると、以下の3点に要約することができます。
1. スタジオ経営は経済的苦労に直面している。
2. 空想力よりも想像力が大切である。
3. 願望価値を超えた4D演出などの未知価値の提供をしている。
1点目の「スタジオ経営は経済的苦労に直面している。」に関しては、若者のテレビ離れなどにより、テレビドラマの視聴率が下がっており、スタジオに資金をかけられなくなっているため、スタジオ経営は経済的苦労に直面しているとのことでした。
2点目の「空想力よりも想像力が大切である。」に関しては、 自分のことだけを考える空想力ではなく、相手のことを考える想像力を養うことで、ホスピタリティに繋がることを学びました。
3点目の「願望価値を超えた4D演出などの未知価値を提供している。」に関しては、映画『チャーリーとチョコレート工場』において、チョコレートを作る映像が流れる際、劇場内でチョコレートの匂いを再現した香りを出すなど顧客の想像もつかない未知価値を提供していたことを知りました。
今回の訪問では、私たちが学んでいる「ホスピタリティマネジメント」がスタジオ経営においてどのような形で活用されているかについて学ぶことができました。
ホスピタリティ概念の中には、エンターテインメントの視点があり、人を楽しませるという意味があります。実際にエンターテインメント業界でホスピタリティマネジメントを実践する企業で学ぶことができ、私たちにとっては非常に意味のある時間となりました。
そして、今後もホスピタリティマネジメントについての理解を深めていく必要があると、再認識することができました。
吉原敬典ゼミナール 3年副ゼミ長 石川果穏
懇親リーダー 木下倭斗