10月18日(日)、外国語学部中国語学科の五十嵐隆幸准教授が、早稲田大学で開催された「稲門祭2026」において、日台稲門会の招聘を受け、「台湾有事の真実―言説の虚構と本当の脅威―」と題して講演を行いました。
稲門祭は、早稲田大学の卒業生を中心に開催されるイベントです。今回の講演は、台湾との交流を深める活動を行っている日台稲門会が主催する秋季講演会として、早稲田大学7号館で開催されました。
講演では、近年、日本社会で関心が高まっている「台湾有事」について、歴史・軍事・国際政治の視点から解説しました。特に、「2027年中国台湾侵攻説」が広まった経緯を検証するとともに、中国の軍事力増強と実際に武力行使を決断する政治的意思を区別して考える重要性を指摘しました。
また、台湾海峡では70年以上にわたり大規模な戦争が回避されてきたことに着目し、米国による「二重の抑止」や台湾社会の「現状維持」志向など、平和と安定を支えてきたメカニズムについて紹介しました。そのうえで、「台湾有事」を既定路線として捉えるのではなく、歴史的経緯や各国・地域の政策を踏まえ、冷静かつ多角的に情勢を分析することの重要性を説明しました。
今回の講演は、大学の枠を越えて研究成果を広く社会に発信するとともに、台湾海峡の平和と安定について考える貴重な機会となりました。

