遠隔授業|オンデマンド型・同時双方向型
中国語学科「中国語3A(会話)」
担当:氷野 善寛専任講師
<授業の概要>
中国語学科1年生の必修科目の一つで、中国語の基礎から学習を進めます。特に単語の習得と会話能力の向上に重点を置いた授業構成になっています。最初の4回で発音をしっかりと繰り返し学習し、5回目以降は実践的な会話を学習します。また、毎回の授業の冒頭に単語のオンラインテストを課しているのも特徴です。
<遠隔授業について>
1~4回目は授業冒頭に15~30分程度の講義動画を視聴させた後、Zoomのミーティングルームに集合させ、再度講義動画の内容を簡潔に解説し、その後はミーティングルームを全体や個別に切り替えながら発音を確認していきます。
授業後は3日程度の期限を設定した上で、課題としてリスニング問題とオリジナルアプリを使ったスピーキング練習を課し、提出期限後に課題に対するフィードバック動画を配信し、1回の授業が完結します。5回目以降は、毎回授業開始5分間で単語のオンライン試験を実施し、また、会話の練習をするためZoomの機能の一つであるブレイクアウトセッションを使ったペアワークを実施。オンデマンド解説、生配信による解説、練習、ペアワーク、課題、フィードバックという一連の流れで、学生の学習活動を授業の前後に広げ、リアルタイムの授業自体は、反転授業形式でできるだけ発話機会を設けられるように工夫しています。
また、事前に講義動画を見ている学生には、他の学生が講義動画を見ている時間を利用して、発音のチェックを個別に行うなどしています。そして、課題の一つであるスピーキングでは「Ondoku Chinese」という氷野研究室が中心となって開発を進めている「おひとり様中国語音読ウェブアプリ」を使用。このウェブアプリは、遠隔授業で教員による直接的な補助がなくとも中国語の発音を学習できるよう急遽導入を進めたものですが、マイク付きのPCとスマホがあれば、簡単に発音の練習とチェックができることから、一定の学習効果がみられています。
遠隔授業は、反転授業形式の授業が展開できること、リスニングやスピーキングなど教室で一斉に実施しなくて良いような内容を個別に課題として提示できることにメリットを感じています。
<学生の声>
遠隔授業について
- 周りに気を使わずに中国語を発音することができます。
- 先生に中国語の発音を確認してもらえる機会が多く、できていない箇所がすぐに分かり勉強になっています。
- オンデマンドの授業では、自分が理解できなかった部分を何度でも聞くことができ、分からないまま進んでしまうことがありません。
音読練習アプリ「Ondoku Chinese」について
- 正しく発音できているか目に見えて分かるのでモチベーションにつながります。
- 中国語、ピンイン、日本語が表示されるため、発音練習だけでなく単語の暗記もできています。
- 発音が間違っていると、誤ったピンインが表示されるため、修正箇所が分かり改善につながりやすいと感じます。