外国語学部日本語・日本語教育学科 河野秀樹准教授が分担執筆した『「縁側」知の生成にむけて―多文化関係学という場の潜在力』が刊行されました。
多文化関係学の現状を踏まえ、あるべき多文化共生の実現にむけ同分野の今後の課題と可能性を探るのが本書の趣旨です。
本書では、文化をになう主体どうしの関係性とはどうあるべきかを探求する多文化関係学を閉じた学術領域とせず、多様な知見と視座を取り込む柔軟さを「縁側」という概念で共有し、さまざまな学問的背景を持つ著者による論考で構成されています。
河野准教授が執筆を担当した第12章「文化を知り 伝え むすび 超える身体」では、文化的枠組みの認知と共有、さらに文化の境界を超えた関係生成の主体としての役割を持つ身体のはたらきを想定し、事例を交えながらそのような身体のはたらきと関係性のあり方を論じています。
『「縁側」知の生成にむけて―多文化関係学という場の潜在力 』
編 集:多文化関係学会
著 者:河野秀樹、石黒武人、猿橋順子、出口朋美 ほか
発 行:明石書店
発行年月:2022年11月