外国語学部

日本語・日本語教育学科

Department of Japanese and Japanese Language Education 新宿キャンパス

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日本語・日本語教育学科「異文化接触論」で世界を舞台に活躍する勝美健シェフをお迎えしました

1月12日(金)、外国語学部日本語・日本語教育学科専門科目「異文化接触論」で世界を舞台に活躍するシェフ、勝美健氏をお迎えし、これまでのさまざまな国での経験について料理人としての視座から語っていただきました。

勝美氏は、調理専門学校を経ていったんは都内の有名ホテルに就職したものの、幅広く料理人としての経験を積むべく約2年後に一念発起して独立、自らイベントを企画して渡欧の費用を調達します。その後の、フランスをはじめとする約15か国での経験から得た異文化での生活の知恵として、言語、費用、治安という3つの壁をいかに越えるかを話してくださいました。

具体的には、言語については挨拶、感情表現、自己紹介を充実させるなど積極的にコミュニケーションをとること、費用については住み込みで一定期間ボランティアとしてはたらきながら滞在できる制度など滞在費用を抑える方法が探せば見つかること、治安に関しては街の様子から治安の善し悪しを判断するヒントがあることなど、実際の生活経験をもとにした話がありました。

勝美氏のアジアでの最大の飛躍のきっかけとなったガガン・アナンド(Gaggan Anand / タイのバンコクにあるレストラン)でのシェフとしての経験も、同店シェフのガガン氏に積極的に話しかけ、自己をアピールしたことが発端だったとのこと。世界では自分がまず行動することが道を拓くことにつながることを、実体験をもとに示してくださいました。

カンボジアでの子どもたちとの出会い

将来は世界トップレベルのシェフになるという勝美氏の目的意識を支えているのが、以前カンボジアで出会った子どもたちに食育を通じて教育的支援を行うだけでなく、究極的には経済的支援を通じ医療さえ受けられない子どもたちを助けたいという強い意志であることを話してくださった勝美氏の声には、それまで以上に力がこもっていました。

最後に勝美氏がメッセージとして伝えてくれたのが、これまでモットーとしてきた、やりたいことをまず宣言して実行に移していく「先言実行」をぜひやってみてほしいということでした。そうすれば目標は絶対に叶います、という力強い言葉に、勝美氏とさほど年齢の違わない学生たちは大きな刺激と励ましをもらったようでした。