保健医療学部作業療法学科 重村淳教授がNHK「おはよう日本」に出演しました。
3月5日(土)午前6時~午後7時30分放送の「おはよう日本」では、ウクライナ侵攻を教育でどう取り上げるか特集が組まれました。重村教授は災害精神医学(災害や戦争が人の心に与える影響)が専門のためインタビューを受け、「大人は子どもにニュースをどう伝えるか」「報道を見る上での注意点は何か」という質問に答えております。テレビ放送では時間の制約があり、インタビューのごく一部のみ放送されましたが、NHK のWebサイトでは全編が読めますので、ぜひご一読いただければと思います。
2つの質問に対する重村淳教授の要点は以下の通りです。
「大人は子どもにニュースをどう伝えるか?」
→「『あまり触れたくない』と思うかもしれませんが、これはウクライナだけの問題ではなく世界全体の問題で目を背けるわけにはいきません。また、子どもも自分なりに考え、悲しみや怒りなどの感情を持っています。大人はウクライナの話題を避けずに、まずは子どもたちとしっかり対話してほしいです」
「報道を見る上での注意点は何なのか?」
→アメリカで起きた同時多発テロの際、メディアに接触する時間が長ければ長いほど、心に受ける傷が深くなりました。心に傷を負いやすい視聴方法は(1)「ながら見」(2)「長時間」(3)「繰り返し」です
なお重村教授は日本トラウマティック・ストレス学会の理事・国際交流委員長も努めていて、並行して資料「惨事報道の視聴とメンタルヘルス」(下図)を作成していました。視聴者が惨事の報道を見るにあたっての注意点を、1枚の用紙にまとめています。
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