保健医療学部作業療法学科 重村淳教授のインタビュー記事が各社メディア（NHKテレビ・ラジオ、日経・読売・朝日・毎日など新聞各社）に掲載されました。

近年は、ウクライナ侵攻や安倍晋三元首相の襲撃事件に関連して、心が痛むような生々しい映像がメディアで繰り返し放送されています。このような映像を繰り返し視聴したり意図しない形で視聴したりすることは、心の健康（メンタルヘルス）に悪影響を与えます。特に、過去につらい体験をした人や、現在つらい体験をしている人、子どもは影響がより強くなります。

重村教授はこれらを解説した上で、「メディアを見すぎないように視聴時間を決めること（例：ニュースを見るのは夕食のときだけにする）」、「日課を守ってメディアに没入しないこと」、「『ながら見』 をしないこと」が大切だと、具体的な秘訣を紹介しました。

なお重村教授らは、「惨事報道の視聴とメンタルヘルス」という資料を作成しています。本年2月のウクライナ侵攻において、理事を務める日本トラウマティック・ストレス学会に提供したものです。惨事報道で受ける心への影響を最小限にするための要点をまとめていて、今回の報道においても参考になります。

日本トラウマティック・ストレス学会「惨事報道の視聴とメンタルヘルス」（重村淳・新井陽子・黒澤美枝）より抜粋