保健医療学部作業療法学科1年生が履修している専門科目「作業療法学概論」について、担当教員である小林幸治教授から科目の説明と、清田直樹助教から今回の講義について紹介していただきます。
作業療法学概論について
作業療法学概論は、1年生の最初に行う作業療法についての専門教育科目です。
世界の主な国の作業療法の定義に「人々の健康と幸福を、その人にとって目的や価値を持つ作業を通して支援する」と挙げられています。作業とは人が身体と精神心理を使って、生活や人生の中で自分らしく生きていくために行う日常生活、仕事、余暇に関する活動です。
この授業では、専門的な内容を教員の経験例や動画で説明したり、特別ゲストを招いたりして分かりやすく伝えています。この内容について学生はグループワークを行い、お互いに学びあっていきます。この授業が終わると学生は初めての臨床実習に出て、さらに作業療法士の仕事を実際に経験することにつながっていきます。
(小林幸治教授)
第4回:講義テーマ「世界の作業療法の実際を知る」
この講義では、米国の作業療法を知ることで作業や作業療法の視点を養います。
今回は、米国の作業療法士とオンライン(Zoom)でつなぎ、学生たちに米国の作業療法の現状や作業療法士までの道のりなど最新の情報を伝えるだけでなく、ディスカッションを通して意欲的に学んでもらいました。
特別ゲストとしてお招きした作業療法士は、日本人の方です。渡米前は英語がほとんど話せなかったこと、渡米後に経験した障壁や苦難などの話は、学生たちのロールモデルとして大きな影響を与え、非常に良い学びや刺激になったようです。また講義の最後には、画面越しに記念写真を撮り、学生たちにとって忘れられないすてきな思い出となりました。
作業療法について学び始めたばかりの1年生ですが、まだ日本の作業療法士とも接する機会が少ない中、とても貴重な経験をすることができました。
(清田直樹助教)
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グループで質問内容を考え中 -
アメリカのOT(作業療法士)について説明を受けています