保健医療学部

作業療法学科

Department of Occupational Therapy さいたま岩槻キャンパス

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作業療法学科4年生が「卒業研究発表会」を行いました

  • 教員と発表した学生、聴講した学生たちとの集合写真

保健医療学部作業療法学科の4年次では、選択科目として卒業研究が開講されています。本年度は7名の履修者がおり、12月15日(木)に卒業研究発表会が行われました。今年度も感染対策に注意した上で、対面で発表会を開催することが出来ました。

この科目は国家試験対策や実習と並行して行うため、高いモチベーションと探求する力を養うことができます。本学科では単独での研究とグループでの研究のどちらも可能としています。まずは、自身が興味を持ったことや疑問に思ったことを研究テーマとして設定します。そこから教員の指導を受けながら目的や方法の設定、さらにデータ収集や調査を行い、分析や考察まで一通りの研究のプロセスを自らで行いまとめます。その研究成果を7分間のプレゼンテーションで報告するのが卒業研究発表会です。履修した学生にとっては集大成といえる大事な時間となります。発表を終えると、履修した学生たちは本論文の完成に向けて、最後の仕上げを行います。

論文を完成させた学生と、會田玉美学科長からのコメントを紹介します。

学生からのコメント

  • Aさん(研究タイトル:統合失調症患者の睡眠障害の対応に関する文献研究)

    Aさん
    Aさんの発表の様子

    知人に統合失調症の方がいます。その方の悩みの「眠りの質を改善するためにどうしたらいいのか」を調べたいところから卒論が始まりました。
    最初は研究のイメージは「難しいもの」というイメージでした。ですが、指導教員の『日記をつけるように少しずつ』というアドバイスで文献調査を毎日進めることができました。
    まとめる作業は大変でしたが、研究を終えてみると当初よりは難しくとらえる必要はなかったと感じました。国試の勉強ともつながるテーマだと、勉強もはかどります。卒論研究をすすめたことで時間の使い方も上手になり、勉強も就活も頑張れました。自分を成長させるチャンスだと思っています!

  • Bさん(研究タイトル:作業療法士が臨床でMTDLPを使用するということ)

    Bさん
    Bさんの発表の様子

    卒業研究は履修する人が少ないので、漠然と大変そうなイメージでした。実際に行ってみても、国試の勉強との兼ね合いもあり、大変なことが多かったです。それでも最後まで一生懸命に取り組んだこともあり、完成したときは強い達成感がありました。
    私がインタビューでの調査を行ったのは、臨床現場にいる作業療法士がMTDLP※の使用についてどう感じているのか生の声を聞きたかったからです。研究を通して先生方のお話を聞けたのは貴重な時間でした。
    卒業研究は、実習中に感じたこと、疑問に思ったことをテーマとして扱える自由さが良いと思います。研究を頑張った経験が、大きな自信につながると思います。

※MTDLPとは、生活行為向上マネジメントと言います。作業療法士がその他の支援者と連携を取りながら患者をサポートするためのツールのことです。

学科長からのコメント

卒業研究は作業療法士の臨床のエビデンスを示すことにつながっています。どの卒論も学生たちが精力的に取り組み、自らの答えを出したものでした。その姿勢はとてもすがすがしく、力強く、これから作業療法士として巣立っていく皆さんがとても頼もしく感じられました。
臨床の現場では、目の前の患者が抱える課題をどう整理し、どう解決に結びつけるか、論理的に思考することが求められます。この経験を通して得たスキルや知見は、卒業後にもきっと活かされるでしょう。

来年度もより多くの学生が卒業研究に挑戦できるよう、教員間でもしっかりとサポートをしていきます。