保健医療学部作業療法学科では3年生を中心に、2022年度より「専門コースゼミ」を開講しています。これらのゼミでは、学生に人のウェルビーイング(健康と幸福)や作業療法の視点を、さまざまな体験を通して深めてもらうというねらいがあります。
スタディチャレンジコース
作業療法学科3年生が、専門コースゼミである「スタディチャレンジコース」の一貫で、左右一方の手で練習した効果がもう一方の手にも現れるかどうか試しました。
専門的にはこれを知覚運動学習の両側性転移といいます。
鏡は反転して映るので、自分の動かす方向と逆に動いているように見え、視覚と運動の情報が異なります。それでも何度か行うと上手になります。
上手になったところで、左手でも同様に行い、右手での練習の影響が左手にもあるかを確かめます。
たとえば作業療法では、利き手が不自由になった方は非利き手で字を書く練習することがあります。
もしかしたら、非利き手で練習するうちにいつの間にか利き手も上手になる...なんてことが起こるかもしれませんね。
専門コースゼミは授業の内容から一歩はみ出して、日ごろ気づかない不思議なことを発見する機会になります。