冬休みが明けた1月上旬、保健医療学部 作業療法学科の2年生がOSCE(オスキー:Objective Structured Clinical Examination:客観的臨床能力試験)を行いました。OSCEは臨床実習前に行う大事な試験です。学生には冬休みの前から課題が告知され、今回は身体分野の課題と面接課題を実施しました。
試験は、外部評価者である作業療法士の方々に、オンラインで評価をしていただきました。実際に臨床現場で働く作業療法士に評価いただくことで、学生自身の強みや改善点を指摘してもらえる貴重な時間となります。
身体課題では「脳卒中患者の身体機能評価」、面接課題では「うつ病患者の入院後1か月の現在の状態について」試験が行われました。
身体課題の中では関節可動域検査と感覚検査、筋力検査を行い、医療従事者としての基本的な態度や患者への配慮のほかに、検査の目的の伝え方、検査の方法、結果の評価方法などを適切に行えるかを評価します。 精神課題の中では、気分と疲労のチェックリストを用いながら患者の様子を適切にくみ取っていくスキルが求められます。
試験後は外部評価者による的確なアドバイスを受けたのち、別室にてほかの学生とともに教員からフォローアップを受けました。
秋学期の試験が終わった1月下旬から順次、学生たちは実習に臨みます。それまでにOSCEでの反省や課題に対して練習に取り組みます。実習を通して、一回りも二回りも成長をした学生に会えることを教員一同、楽しみにしています。
※今回の試験は、教室を分散させ、他学生との接触をできるだけ減らすなどの感染対策にも注意して実施しました。
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フォローアップの様子:
お互いの課題を共有して実習に備えます -
面接課題の実施の様子:
オンライン参加の外部評価者に
学生の音声が届いているか教員もチェック