3月に行われた「日本リハビリテーション連携科学学会」において、SPISチャレンジ制度に参加している保健医療学部作業療法学科の学生が、ポスター発表を行いました。
「SPIS(スパイス)」とは、「Students Project Incentive Scholarship」の略で、好奇心旺盛な学生が抱いている夢の実現にチャレンジしてもらおうと、活動資金の一部を本学がサポートする制度です。
学生たちにとっても学会発表は初めての挑戦です。学会の規定に基づいてポスターを作成しますが、情報の取捨選択に悩んだ様子でした。また、直前まで実習に行っていた学生もおり、忙しい中、オンライン上でやり取りしつつ、工夫しながら作成していました。
当日も慣れないスーツに身を包み、他大学をはじめ一般の参加者に対して説明をしなければなりません。初対面の方に自分たちの活動を伝えることに緊張したようでした。参加者からは、「とても良い活動ですね」とお声がけいただき、学生たちもうれしかったようです。
以下、参加した学生たちからコメントをもらいました。
OT学科ホースセラピー
1)ポスターを作成した感想
実習の時期と重なって大変だったが、自分たちで体験したことをまとめることで、アウトプットができた。行ってみて感じたことや体験したことを思い出しながら作成したので、今後もっと認知度が増えたらいいなと思う。いろんな人に知ってもらったり、写真に興味をもってもらえてよかった。
2)発表当日はどうだったか
学会での発表という、学生ではあまりない経験をすることができてよかった。学外の人に説明することに緊張したが、皆さんに興味をもってもらえたことを実感した。また、他の学校の発表なども見ることができて、いい刺激になった。
3)1年間の活動を通して
体験だけでなく、準備や報告なども含めて普段の学生生活では得られない経験ができた。この経験を臨床に生かせるといいと思う。実際にやると、いろんな困難もあったが、仲間や教員と協力して活動を続けることができた。貴重な経験ができるので、SPISチャレンジ制度の存在を他の学生にも広めたい。
ドルフィンセラピー広め隊
1)ポスターを作成した感想
ポスター作成の際、学会での発表をひとつの目標としていたため、来場者の方に立ち止まって読んでもらえるように写真やイラストを用いたり、読みやすいレイアウトやデザインを意識しました。また、SPISチャレンジ制度に応募しようと思ったきっかけや、ドルフィンセラピーについての概要、実際に体験したこと、今後作業療法士ができることの考察をポスターにまとめることで、自分たちが学んできたことを再確認することもできて良かったと思う。
2)発表当日はどうだったか
いくつか質問をいただいた中で特に多かったことは、『どういったことを行ったのか』、『行ったことで対象者はどうなったのか』という内容だった。 それについて文面と口頭で詳しく説明すると、うなずいて感心してくださり、活動内容をより深く知ってもらうことができた。 このような発表する場をお借りして、アニマルセラピーやドルフィンセラピーについて少しでも興味を持ち、このような活動があることを知ってもらうことができてうれしく思った。これからももっと多くの方に知っていただけるよう活動に取り組んでいけたらと思う。
3)1年間の活動を通して
自分たちが主体的となって学生公開講義を開いたこと、ドルフィンセラピーを学ぶためのボランティアに参加したこと、学会でポスター発表をしたことなど、とても良い経験となった。公開講義の講師の先生、ボランティアに参加していた方々、学会に参加していた方々との、つながりもでき、人との関わりについても学び、広げることができた。中でも、わくわくキャンプでのボランティアで、障がいを持つ子どもやその家族に対するドルフィンセラピーを目の前で見ることができ、貴重な経験となった。
SPISチャレンジに挑戦して良かったと感じた。
この学会発表をもって、学生たちの「SPISチャレンジ」は終わりになります。
約1年を通した活動で、興味があることを自分たちで企画して探求学習できたことは、大きな経験になったと思います。今後のさらなる成長に期待したいです。