今回は、保健医療学部作業療法学科3年生が受講する「高齢期作業療法学演習」の授業の様子を紹介します。
(担当教員:會田玉美教授、野村健太准教授)
この授業では、高齢者の変化や、高齢者を取り巻く社会背景を理解し、高齢期作業療法について理解を深めます。5月29日(木)の授業では、VR(バーチャルリアリティ)を活用した認知症体験を行いました。
VR体験では、認知症のある方が日常生活の中で感じる「不安」「混乱」「恐怖」などを、学生自身がリアルに体感します。例えば、日常の些細な場面で人や物の認識ができなかったり、音や光の刺激に強く影響を受けたりと、普段では想像しにくい認知症の世界を体験しました。体験後には、学生同士で感想を共有し合い、認知症患者に寄り添う視点の重要性について意見を交換しました。「思っていた以上に怖かった」「安心感を与えられる関わり方をしたい」といった声が多く聞かれ、学生たちは認知症の理解をより深める貴重な機会となったようです。
今後も、患者の視点に立った支援を考える授業を展開し、学生たちが現場で生かせる力を身につけていけるよう丁寧な指導とサポートを行っていきます。
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VRで疑似体験 -
体験後には意見交換