11月16日(土)、さいたま市障害者社会参加推進事業「家族教室」が浦和コミュニティセンターで開催されました。
今年度のテーマは「失語症があるということはどういうことか~当事者と家族に学ぶ~」でした。
「家族教室」の開催にあたり、「高次脳機能さいたまこれからの道」の大鳥代表および関係者の皆さんとともに、本学科教員と卒業生も協力して準備を進めてきました。
当日は、春原 則子教授による講義「失語症とは」から始まり、その後、失語症のある2名の方とそのご家族による体験談の発表がありました。失語症になって感じる困りごと、家族に対する感謝の気持ち、さらに、今後受けたい支援などについて語られ、会場の多くの参加者の方が強くうなずきながら聴いていました。
後半は、「失語症があっても暮らしやすい街とは」をテーマにグループディスカッションを行いました。ディスカッションでは、失語症の社会的な認知度の低さからくる問題や、失語症のある方が日常生活で直面する困りごとを共有することができました。さらに、意思疎通支援者の支援やコミュニケーションを補うために役立つ機器があるとよいなど多くの意見が挙がり、とても充実した時間になりました。
言語聴覚学科では、今後も地域の障がいのある方や行政と連携し、地域社会に貢献していきたいと考えています。