例年、保健医療学部言語聴覚学科では、4年次に6週間ずつ、計2か所の施設で臨床実習を行っています。しかし今年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くの施設から中止・延期のご連絡をいただいたり、学科の判断で辞退させていただく場合もありました。
それでも、せめて1施設の実習は行わせていただこうという方針のもと、たくさんの施設のご好意で、何とか全員が外部での臨床実習を行うことができました。
そして、全員の実習が終わった11月26日(木)、教員、4年生、3年生を合わせて約70名が参加して、4年生による「臨床実習報告会」がオンラインで行われました。はじめに、Web会議ツールを使用して、2~3名ずつのグループに分かれ、臨床実習で学んだことや、実習を通して見つかった自分の課題などについて話し合いました。その後、グループでまとめた内容を代表者が発表しました。
発表では、「患者さんの退院後の生活を考えながら訓練を計画することの重要さを学んだ」「患者さんのその日の状態に合わせて臨機応変に対応することの重要性がわかった」「患者さんの全体像をとらえることの難しさを実感した」「他職種との連携の重要性がわかった」などさまざまな声が聞かれ、多くの学びを得たことが分かりました。
また、「患者さんとのコミュニケーションの難しさ」や「検査実施の難しさ」など、それぞれの課題についての真摯な声も聞かれました。来年度に臨床実習を控えている3年生のためのアドバイスもあり、3年生は真剣に先輩の話を聞いていました。
オンラインでの開催でしたが、とても充実した報告会になりました。実り多き実習を終え、4年生はこれから国家試験へ向かいます。臨床実習先の先生方、本当にありがとうございました。
さあ! 国家試験合格目指して、頑張れ4年生!!