保健医療学部言語聴覚学科の「地域言語聴覚療法学」は、地域で生活するコミュニケーションに何らかの困難さのある方々について、制度や具体的な支援から言語聴覚士の関わり、当事者の生活などについて幅広く学ぶ科目です。
11月2日(木)の授業では、失語症と高次脳機能障害のある当事者4名の方にお話を伺いました。皆さんはいずれも、働き盛りに病気や交通事故のために、失語症という言語の後遺症や、集中の困難さなどの高次脳機能障害という症状を発症されました。
リハビリテーションの経過、復職への道のり、復職されてからのご苦労や心境など、当事者の方々から伺うお話は学生たちの心に深く響きました。
また、同じような症状の方たちとの「友の会」等の活動や、広く社会に周知を図る活動、街のバリアフリー化を目指した活動など、さまざまな活動をされているというお話も伺いました。
さらに、失語症のある人たちにとって、言語聴覚士は希望、失語症のことは言語聴覚士しかわからない、言語聴覚士と聞くと安心する、といった声も聞かせていただき、学生たちのモチベーションは大いに上がったようです。
ご講義いただきました当事者講師の皆さま、また、応援にいらしてくださった当事者団体のご友人の方々、貴重なご講義をありがとうございました。
-
質問する学生 -
当事者講師の大鳥氏(左から2人目)と
当事者団体のご友人 (両端は学科教員)