11月28日(土)、人間学部児童教育学科「児童と自然・科学」の履修者が、東京都渋谷区、明治神宮御苑での学外授業を行いました。
明治神宮御苑は、いまからちょうど百年前の1920年11月に明治神宮と一緒に完成した、庭園を配した公苑です。ただ、明治神宮が原宿にできる百年以上前、この地は低木や草、畑しかない場所でした。そんな明治神宮をどのような杜(もり)にしていくかは、実は当時の先端科学研究の知見が生かされました。何十年経ってもずっと、肥料すら与えなくても植えられた樹木だけでずっといきいきとし続けられる森を、当時の研究者はイメージして造営したのです。
学生は御苑内を散策しながら、百年以上前のアイデアがいま本当に実現していること、百年経って東京やその周辺から驚くほど多様な生き物が集まる森になっていること、多様さがある森では子どもと遊べる自然を活かしたゲームができることなどを、教員の指導のもと体験し学習しました。
新型コロナウイルス感染症の影響で、今年度は一部の科目を「対面授業」とし、その実施には学科教員・学生の両方がたいへん多くの注意を払っています。科目「児童と自然・科学」は1年生秋学期の対面授業科目の一つです。この科目は、植物や野菜の栽培、動物の飼育、自然観察や科学実験など、理科・科学技術にまつわる体験を多く盛り込んでいます。
児童教育学科の大学前半の科目では特に、身体を動かしたり、さまざまな現場に出て学ぶ科目がいくつかあります。これらを通じて、学校教育にまつわる経験を積んでいきます。
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御苑内の自然からいろいろな色やカタチを探します -
「大正時代のプレゼン資料」である
墨絵が遺されています