人間学部

児童教育学科

Department of Childhood Education and Welfare 新宿キャンパス

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教員免許取得を目指す学生が、ハンセン病資料館職員講話から偏見・差別について学びました

小学校および中学校の教諭の普通免許状を取得しようとする学生に向けて実施する介護等体験を、目白大学では「介護等体験実習(事前事後指導含む)」という科目で実施しています。
この科目では事前授業として15単位時間を設定しています。介護等体験の意義を理解し、介護等体験の実際を通して、個人の尊厳と社会連帯の理念の認識を深め、共生社会の構築を担う教師としての心構えと実践的な指導力の基礎を培うことをねらっています。

7月10日の授業では、国立ハンセン病資料館職員の金貴粉氏に講師をお願いし、ハンセン病の歴史やハンセン病に対する正しい知識を学ぶとともに、偏見・差別について考える学習を実施しました。
学生たちは、ハンセン病問題は終わっていない事実に衝撃を受けるとともに、コロナ禍における自分たちの課題と重ね合わせて深く考えていました。また、教職を目指すものとして、偏見・差別の解消に対する使命感も強く自覚したようでした。以下に、学生の感想を紹介します。

ハンセン病について初めて知ったことがたくさんありましたが、率直に思ったことは、今現在流行している新型コロナウイルス感染症に似ていることです。病状が似ていると言うよりは病気が流行りだしてからの世の中の動きが似ていると思いました。感染することは悪いことではないのに、いわれのない誹謗(ひぼう)中傷を受けたりする部分は似ていると感じます。そのような立場になってしまっている人をどのようにケアできるか考えて行動していきたいと思います。

実際に国立ハンセン病資料館に小学生のときに訪れて、語り部の平沢さんにお話を聞いたことをこの講義で思い出しました。ハンセン病からの差別・偏見は、今にも通ずる部分があるのではないかと考えます。ただの病気なのに、患者だけでなくその患者の家族にまで差別・偏見が生まれることです。このような差別・偏見を私たちは無くしていかなければならないし、この事を後世に伝えていく必要があると思います。

今でも差別などが残っていることを知って、この誤りを二度と繰り返しては行けないなと思いました。こういった感染症などが流行るときには、恐怖心や不安からどうしても差別などが起きてしまうと思いますが、それによって、死にたくなるほどつらい思いをする人もいるのだということを決して忘れてはいけないと思いました。語り部の方々の高齢化が進む中で、二度と同じようなことが起きないよう、次の世代へ私たちがつないでいかなければならないなと感じました。


3 すべての人に健康と福祉を 4 質の高い教育をみんなに 10 人や国の不平等をなくそう 16 平和と公正をすべての人に SDGs

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