人間学部児童教育学科の授業「児童造形活動の理論と方法」は、「造形遊び」を中心に、制作を通して実践的に造形活動を学んでいきます。「造形遊び」とは、材料や場をきっかけに展開される造形活動のことで、「遊び」という言葉が入っていますが、これも図画工作科の内容の1つです。
この授業で、氷を使った造形遊びを実施しました。緊急事態宣言が発出されている間は遠隔での授業とななったため、まず各学生は自宅で氷を用いた際の表現について試作をしました。対面授業が再開してからは、キャンバスボードを使用して制作に臨みます。画材はロックアイス、色水でつくった氷、水彩絵の具です。筆や手だけでなく、自然に溶けていく氷の動きも使いながら表現をしていきます。授業が終わった時点ではまだまだ画面の上にたぷたぷと水が残っている状態ですが、これを1週間かけて乾燥させます。
次の週の授業では、鑑賞として、互いに作品のタイトルをつけ合ったり、すてきだと思うところを付箋に書いて作品の周囲に貼ったりして感想を共有しました。
「児童造形活動の理論と方法」では、この他にも、新型コロナウイルス感染防止に努めながら型取りの体験、映像作品の制作など、さまざまな活動に取り組みました。この他の科目でも、児童教育学科では体験を通した学びを重視しながら、児童の造形について考えていきます。
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鑑賞して感想を共有します -
学生たちの作品 -
氷の跡がよくわかります