10月28日(木)、人間学部児童教育学科専門教育科目「児童の人権と福祉」の授業に、四日市公害と環境未来館の副館長 人見敏和氏をお招きし、日本の四大公害の一つである「四日市公害と人権」についてZoomでお話を伺いました。
四日市公害や四日市ぜんそくという言葉を耳にしたことがあっても、その背景まで深く知ることがなかった学生が多く、今回のお話は、人権の問題だけでなく、人類の発展と環境問題を深く考える契機になりました。
以下に受講した学生の感想を一部紹介します。
<学生の感想>
- 四日市公害について名前は小学生の頃から知っていましたが、内容についてこんなに詳しく学ぶことは今までなかったのでとても興味深かったです。四日市公害の原因などは少し知っていましたが、その後の対策までは知らなかったので、対策や行政の取り組みについて新しく知ることができました。
- 公害について、名称は知っていてもその原因については深く追及したことがなかったため、今日さまざまなお話を聞いてとても勉強になりました。公害は普段の何気ない暮らしの中に潜んでいるものだと聞いて、いつ起こるかわからない大変怖いものであるということを実感しました。近年、大気汚染や水質汚染が進んでいるので、それらが原因でこれ以上公害が起こらないでほしいと思いました。
- 公害健康被害者への対応として、日本で初めて大気汚染により健康被害を受けた患者の医療費を市費で負担する制度ができたというのを初めて知りました。
健康被害が分かっても工場を止めなかったのは、国が戦後復帰のための高度経済成長期を優先したからだと考えました。公害による環境汚染が解決された今も、公害認定患者数が300人もいるということを知り、一度病気を患ってしまうことで長い間苦しむことになるからこそ、公害が起きる前に危険性を考え、中止する判断が求められると考えます。同じことが起きないためにも公害について学び、実際に知ることが大切だと思います。