12月13日(月)、人間学部児童教育学科発展科目「世界音楽の鑑賞と表現」にて、エイベックス・エンタテインメント株式会社の油井誠志氏をゲストとしてお招きしました。油井氏は、ゼネラルプロデューサーとして大塚 愛さんはじめ多くのアーティストを担当し、現在はAIを駆使した新たな音楽体験プロジェクト「HUMANOID DJ」などの開発も行っています。
「世界音楽の鑑賞と表現」は、児童教育学科4年生の発展科目で、教職をはじめ数か月後には社会に出る学生たちに、教養と新たな価値観を身につけてもらうことをモットーに展開しています。これまで古代のピュタゴラス音律から西洋音楽史を学び、20世紀に入ってから登場した電子音楽まで学んできました。油井氏は「歴史の鍵はテクノロジー」を主軸にその後の音楽産業の歴史的経緯をお話くださいました。目まぐるしく変化する音楽を聴く手段、そしてコロナを経てより一層進化し続ける音楽を創る手法の変化についても具体的にお聞きできました。世界から見た日本の音楽市場の現状や、社会における人と音楽の関係性の変化、最先端の音楽についても勉強になりました。
児童教育学科は教育関係の講話が多いため、音楽産業の話は新鮮に感じられました。同時に、音楽は生活と密接に関わっているため、学生一人一人にとって身近に感じられました。油井氏のお話は、さまざまなところに学生自身が卒業後に仕事をする上で生きるヒントが隠されており4年生それぞれの心に響いたようです。児童教育学科の発展科目である「世界音楽の鑑賞と表現」は、これからも学生たちに日本と世界の多様な音楽文化を学ぶ機会を作ってまいります。