新型コロナウイルス感染症の拡大により、多くの医療機関で看護学生の実習受け入れが困難となり、目白大学看護学部看護学科でも「看護学生の病院実習を中止・短縮・変更する」などの対応を余儀なくされています。
そのような状況の中「老年看護学実習Ⅰ-2(施設で生活する高齢者の看護)」では介護老人保健施設の方々のご理解とご協力の下、学生は感染対策をしっかり行い実習をさせていただくことができました。
昨年度は、大学内で実習を行っていたことから、医療機関等の実習に対する学生の不安と緊張は大きいものでしたが、いざ施設を利用する高齢者の前に立つと看護学生の自覚が芽生えていました。高齢者は加齢の影響により感覚器の機能が低下することをふまえて、ゆっくりと低めの大きな声でコミュニケーションをとり、長い時を生きてきた高齢者の思いを聞くことができました。
また、レクリエーションに参加させていただく前に自己紹介を行いましたが、学生はそれぞれの持ち味を生かした自己アピールで利用者の方に覚えていただけるよう工夫し、実際のレクリエーションではどの身体機能の低下予防につながっているのか、楽しみながら学びを深めていました。
実習中は感染対策によりマスクを着用するため表情がわかりにくくなりますが、施設の職員の方々にご協力いただき、学生は目で気持ちを伝えることができるようになりました。
さらに施設の看護師の方が利用者の方と丁寧に接する様子と、他の職種の方と情報を共有する場面を観察することで多職種連携や施設における看護師の役割を学ぶことができました。
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利用者の方から、
たくさんお話を聞かせていただきました -
ホワイトボードに名前を書いて自己紹介