看護学部看護学科の「老年看護学実習Ⅱ(療養・生活支援)」では、加齢変化や健康障害を有しながら地域で生活する高齢者とその家族等について、多角的な視点から健康や生活上の問題をとらえ、その人らしい生き方や生活を見据えた看護と高齢者を取り巻く多職種との連携協働のあり方について学びます。
実習目標の1つである「健康障害のある高齢者の生活を支える地域包括ケアシステムについて説明できる」の達成に向けて、学生は高齢者がよりよく生活するために看護の視点で提案できるよう、福祉・介護用品の総合展示館である「介護すまいる館」へ行き、福祉・介護用品の見学をしました。
学生は事前に提示されている高齢者の事例に対し、介護度を踏まえて予算の範囲内で福祉・介護用具の提案をするために、どのような用具を選択すればよりよい生活を続けることができるのかアセスメントを行い、積極的に見学していました。
介護すまいる館では、施設オリエンテーションを受けて加齢変化や健康障害を有する高齢者に必要な福祉・介護用具について知るとともに、展示されている福祉・介護用具を実際に体験し、移動・食事・入浴・排泄関連の用具、衣類・靴などより具体的に学ぶことができ、看護の視点で何を提案するとよいのか考えることができました。
学生は、講義で学習した「高齢者の環境を整える」「シームレスな継続看護」の重要性と、健康と療養のための地域包括ケアを支える看護提供体制の構築・推進の必要性を再認識し、レポートの作成を行いました。
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福祉・介護用具を体験 -
事例の高齢者に提案する用具を相談中