看護学部看護学科の専門教育科目「老年看護学方法演習」では、「食事」「動く」「清潔を保つケア」「アクティビティケア」「倫理的課題」などに関する内容を、高齢者の強みや、持っている力をいかしつつ、尊厳を守り、健やかに老いることを支えられるような支援の方法を考え、実践します。
これらの演習は、高齢者へのケアを効果的に提供する技術と経験を得るための基盤となります。この学びは、次年度に行われる臨地実習や将来看護援助を行う上で、高齢者が自分らしく生きていくために必要な尊厳の保持と自立支援、そして生活の質の改善を実現するために重要な要素となります。そのため学生たちは、一つひとつの演習を、真剣に丁寧に実施し振り返っていました。
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デモンストレーションの様子
教員のデモンストレーションを参考に、高齢者のもてる力をいかしたケアの方法や留意点などを考え、学生同士で実践演習を行います。
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高齢者疑似体験キットを装着
加齢変化や疾患・障がいを有する高齢者の立場に立って、想いや起こり得るリスクに対する理解を深めながら、高齢者に適した支援方法やかかわり方を工夫します。
福祉用具を使用した演習
対象の高齢者だけではなく、援助をおこなう者にとっても安全で安楽に、ベッドからベッド、ベッドから車椅子などへ移動する援助の実際を実践しています。福祉用具を使用して工夫したり、ヒトの骨格の自然な動きを意識して実践しています。