遠隔授業|オンデマンド型
心理カウンセリング学科「産業・組織心理学」
担当:大嶋 玲未専任講師
<授業の概要>
産業・組織心理学は、会社や組織の中での人々の意識や態度、行動などについて扱う心理学の一領域です。「働くモチベーションは、どうすれば高まるのか?」「優れたリーダーとはどんな人か?」といった働く人々の心理に関わる問いを追究したり、働く人々に対する心理的支援について検討したりします。授業では、卒業後就職予定の学生が働く上で役立つ知識を身につけること、そして、心理職を目指す学生が働く人々を支援する上で必要になる知識を身につけることを目指しています。
<遠隔授業について>
この授業は、YouTubeでの動画学習が基本のオンデマンド型授業です。目指しているのは、受講生の皆さんに「毎週積極的に受けたい!」と思ってもらえる授業です。
授業では、(1)主体的な学びを促すこと、(2)楽しみながら授業に臨んでもらう工夫をすること の2つを意識しています。
1点目の、主体的な学びを促すための実践としては、[動画学習シート](動画の重要ポイントやワークの回答を書き込むことができる資料)を提供する、自動採点機能のある[小テストフォーム]から動画視聴後すぐに授業の理解度を確認できるようにするなどしています。また、オンデマンド一方向型の授業では、受講生は授業への参加実感が得られにくいと考え、毎週の質問への回答や課題返却時のコメントなどのフィードバックの機会は、対面授業時以上に大切にしています。
2点目の、楽しみながら授業に臨んでもらうための工夫として、説明では、アルバイトなどの身近な例え話を多く交え、毎週、授業で扱った内容を自分や身の回りのことに当てはめて考えてもらうワークを取り入れています。また、動画は図表やイラスト、写真を多く使用し、BGMや効果音を付けるようにしています。
上記の2点を意識したのは、オンデマンド型授業にはモチベーションの維持が難しい、視覚的に単調になるため受講生への負担が大きくなりやすいなどのデメリットがあると考えたためです。しかし、受講生の皆さんからは「動画は何度も見返せるので、復習しやすい」「動画だと授業に集中しやすく、自己省察が促される」といった感想も聞かれるようになり、今ではオンデマンド型授業には対面授業にはない良さもあると感じています。今後はオンデマンド型授業のデメリットを補うことに注力するだけでなく、利点をより生かせるような授業の仕方を模索したいと思っています。
<学生の声>
- 動画も資料もとても分かりやすいので、意欲が湧きます。記入用のプリントや、ネットプリントができるように用意され、遠隔授業で学ぶ環境が整えられています。
- 初めは不安でしたが、ライブ感のある動画授業に加え、先生の細やかな心配りのおかげで、すぐに遠隔授業に慣れることができました。
- 自分のペースで復習や確認ができ、質問に対する回答もしっかり送られてくるので、対面授業とはまた違った充実感があります。
- 対面授業と同じように、自分たちで考えるワークや、自分たちの体験に関連する問いかけが多くあるため、普段の授業と変わらず集中することができます。
- 資料には絵や写真が用いられ、また、専門用語も難しい言葉を使わずに説明してくれるので、学生目線だと感じ、とても満足しています。