心理カウンセリング学科の学生を中心に、オレンジリボン運動の一環としてフィールド学習を実施しました。
オレンジリボン運動とは、児童虐待防止啓発運動のことです。「広げよう、児童虐待防止の輪―目白初から目白発―」というスローガンのもと、心理カウンセリング学科の学生に参加を募り、より多くの人に児童虐待防止の関心と理解を深めてもらうことを目的に活動してきました。
10月のオンラインで開催された桐和祭における啓発活動、11月の児童虐待防止推進月間に合わせて実施したツイッターによる啓発活動に続いて、12月18日(土)にはオレンジリボン運動の発祥の地である栃木県小山市を訪問しました。
オレンジリボン運動のきっかけとなった事件に関する事前学習を行った後、事件で亡くなったきょうだいの魂を慰めるために建立されたお地蔵さまのもとへお参りに行きました。お地蔵さまの周囲には大きな川が流れ、その川上からの寒風は強く、川下の遠く先には富士山がみえました。人気のない場所にあるお地蔵さまは、きれいに拭かれており、おもちゃなども置かれ、大切にされていることがわかりました。
私たちもお地蔵さまにお供え物をし、慰霊のことばをささげてきました。
お地蔵さまには二つの虹。その虹はきょうだいの魂を象徴しているのではないでしょうか。
以下、参加した学生のレポートです。
参加学生のレポート
心理カウンセリング学科3年生・4年生
Aさん
亡くなったきょうだいの父親へのインタビュー記事を学習し、事件の複雑さを実感しました。また、加害者にも家族がいて、その家族にも焦点を当てる必要があるのではないかと考えました。特に加害者の子どもへの支援をどうすればよいのか考える必要があります。
Bさん
お地蔵さまが綺麗に整頓・清掃されていて、今でも頻繁に訪れる人がいることが分かりました。事件を風化させず、向き合っている人の存在を実感し、事件に対する思いや、オレンジリボン運動に対する決意を共有したくなりました。