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会場の様子
1月25日(日)、社会学部地域社会学科<地域・ひとづくりコース>主催による「第19回地域フォーラム」が開催されました。会場となった目白大学研心ホールには、コースの学生や入学予定者、一般来場者など、約120名が参加しました。
今回のフォーラムでは、「企業活動を通じた社会課題の解決と持続可能な成長とは」をテーマに、ユニ・チャーム株式会社お客様センター消費者志向経営推進担当部長の田中裕之氏を講師としてお招きしました。
ユニ・チャームといえば、ベビー用品から生理・介護用品まで、幅広い衛生用品を製造・販売している大手企業として有名ですが、同社が手掛けるSDGsの達成に向けた取り組みの事例から、企業における事業活動やビジネスを通じた社会課題の解決と持続可能な社会の実現の可能性と意義について考えました。
プログラムは、地域社会学科の飛田満教授(社会学部長)の開会あいさつと趣旨説明から始まりました。その後すぐに、田中氏より「SDGsの取り組みと共生社会の実現~ユニ・チャームウェイ~」と題して講演が行われました。
最初にユニ・チャームの会社概要に関して、ウェルネスケア/フェミニンケア/ベビーケア/ペットケアを軸とする事業展開、そして「SDGsの達成に貢献する」をパーパスとして、「共生社会の実現」をミッションとする"The Unicharm Way"に関する説明がありました。
続いて、SDGsのゴールに紐づけながら、重点取り組みテーマとして、ユニ・チャームプリンシプルと私たちの健康、社会の健康、地球の健康を守り・支える"Kyo-Sei Life Vision 2030"が紹介されました。本題のSDGs達成に向けた活動事例に関しては、下記に分けてご紹介いただきました。
- 循環型社会実現に向けたRefFプロジェクト
- 性別、性的志向等により活躍が制限されない社会への貢献
- 育児生活向上・衛生環境の向上
- 健康寿命の延伸/QOLの向上
このうち「循環型社会実現に向けたRefF(Recycle for the Future)プロジェクト」では、使用済み紙おむつの分別回収やリサイクル、再商品化、保育園向けサブスクリプションなど、 画期的なビジネスモデルが開発されています。また、インドやミャンマーでは、初潮教育・月経教育・妊婦教育を実践、イスラム圏のサウジアラビアでは女性専用の工場を設立、国内企業を対象に「みんなの生理研修」を実施するなど、女性の活躍の場を広げるさまざまな啓発活動を展開しています。
さらに、マレーシアやシンガポールでは、デング熱から赤ちゃんを守る「アンチモスカプセル」搭載の紙おむつを展開し、日本国内では「低出生体重児」向け紙おむつを発売して、小さな命を応援しています。
高齢者の排泄介護は三大介護の中でも最も過酷な介護と言われていますが、この課題を解決する一助としてライトカウンセリング勉強会を実施し、おむつの種類や選び方、ADL(お体の状態)マークの活用法など、実際に商品を使った分かりやすい実演で紹介していただきました。
ユニ・チャームには、未来に向けて創り出すすべての商品やサービスが「共生社会」の実現に寄与するものでなければならないというゆるぎない想いがあるとの熱い言葉で講演が締め括られました。
その後の質疑応答・意見交換の時間には、コースの学生たちから次々と質問が出され、田中氏には丁寧にご回答いただきました。日頃よりアクティブラーニングを大切にしている<地域・ひとづくりコース>らしく、とても有意義な学びの場となりました。
最後には、地域社会学科の赤木妙子教授(コース長)より閉会あいさつがあり、プログラムは終了となりました。会場準備から片付けまでサポートしてくれたリーダー学生の皆さん、お疲れ様でした。
受講した学生たちの感想を一部ご紹介します。
<学生の声>
・SDGsを単なる理念として掲げるのではなく、事業そのものと深く結びつけ、事業活動と一体化させて取り組んでいるところが印象に残った。
・SDGsを企業活動に結び付ける難しさがある中で、具体的な行動へと落とし込み、社会に価値を還元するビジネスモデルを示していると思った。
・社会全体の問題から細かなニーズまで幅広く取り組み、重層的な事業基盤を持っていて、市場の変化に柔軟に対応する経営基盤があると思った。
・消費者として価格や利便性だけでなく、企業がどのような社会を目指しているかを意識して商品を選択していくことも大切であると感じた。
・消費者一人一人の声によく耳を傾けるとともに、ニーズに応えることを常に考え続けている姿勢がとても印象的だった。
・利用者の立場に寄り添った商品開発や衛生環境の改善を目的とした活動が、「共生社会」の実現に直結していると思った。
・おむつと聞いてもよく理解していなかったが、どのような場合にどのようなおむつを使えばよいかを理解できて勉強になった。

