社会学部地域社会学科<地域・ひとづくりコース>では、カリキュラムにある「臨地研修」を2022年度から一新、充実させ、既に複数のプログラムが動き出しています。
その一環として山口晋准教授は10月21日(金)~23日(日)の3日間で、地域・ひとづくりコースの2年生3名とともに北海道帯広市とその周辺町村における食事文化のフィールドワークを実施しました。
その内容の一部を紹介すると、帯広市に本社がある菓子メーカー「六花亭」の立地展開と商品開発について六花亭帯広本店でお話を伺ったほか、帯広市内の全店舗の立地や商品レイアウトを現地で確認し、簡単な聞き取り調査を行いました。
さらに日本甜菜製糖株式会社が運営するビート資料館では、館長の清水政勝氏から大変丁寧なレクチャーを受け、砂糖からみえる帯広地域の近代化の過程について考えることができました。
六花亭について調べた吉野佑哉くんは「北海道土産や東京のデパートの物産展などでも有名な六花亭のお菓子ですが、帯広市郊外のショッピングモールの店舗では、詰め合わせよりも個包装のお菓子や生菓子が『地元菓子』として販売され、消費されていることが分かりました」とコメントをしてくれました。
宮岡伸之介くんは「帯広市は『日本の食糧庫』である十勝平野の中心都市ですが、近年の燃料費などの高騰が農業や食料品生産にどのような影響があるのか心配です」という感想を述べてくれました。
武宮 優太くんは、さまざまな方の話に「耳を傾けることで、いくつもの新たな発見があった」ようです。
短期間ではありましたが、このような現場での経験を3・4年次のゼミレポートや卒業論文で大いに生かしてほしいと思います。