社会学部

地域社会学科

Department of Community Studies 新宿キャンパス

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地域社会学科<地域・ひとづくりコース>臨地研修を実施しました

  • わいわいプロジェクト子供報告会のチラシ

社会学部地域社会学科<地域・ひとづくりコース>では、2022年度臨地研修を2年生(2023年度現在の3年生)対象に2022年8月5日~2023年3月31日の期間で実施しました。臨地研修では、ボランティア活動、社会貢献活動、フィールド調査などのプログラムを通して、学生が地域社会の中で実際に体感しながら学びを深めていました。

プログラムの一環として、都内の公立小学校で実施された総合学習の報告会に、学生たちも参加してもらいました。報告会では、SDGsをキーワードに各学年のテーマに即した報告が複数のグループに分かれて発表されていました。

子どもたちの報告の中で、「インクルーシブ公園」に関する発表がありました。発表を聞いたある学生は、事前に当該地域にて、地域における子どもの遊び場に関するフィールドワークを実施していたため、子どもたちの発表に興味をもったようでした。

この学生は、自身のフィールドワークや「インクルーシブ公園」の発表などの調査から、以下のように考えたようです。

インクルーシブ公園構想図
子どもたち作成のインクルーシブ公園構想図

現在の〇〇(当該地域―引用者)における公園のあり方は行政が目指す「生物多様性」や「自然との共存」という面が強く表れており、子どもたちが必要とする「遊び場としての公園」の姿は薄れつつあると感じる。
〇〇(当該地域―引用者)に多く広く存在する公園を「子どもが求める公園」と「行政が求める公園」で色分けをすることでより幅広い年代の人々にも需要が高まりコミュニティが広がる存在になり得るのではないかと考える。

自主的なフィールドワークと報告会での発表から、子どもの遊び場としての公園について考察をしてくれました。この学生は、さらに、新宿区における公園についても考察をしてくれました。

インクルーシブ公園構想図
成果報告会の様子

新宿区は子どもの遊び場として、公園だけではなくイベント等を行いやすい各種施設が多くある。各種施設の方が将来的な知的財産としての価値は高いとも考えられる。
だが、遊び場としての公園から得られる知的財産とコミュニティは、直近的な価値から将来的な価値まで広くつながる可能性も考えられる。新宿区内に多く存在する公園を子どもの遊び場として活用してもらう空間とすることで、コミュニティとしての活性化が期待できるのではないだろうかと考える。

机上の学習に加えて現場に出て実際に体験し、その経験から問いを立てて考察し、自らの知識を獲得する。このような現場主義としての学習を目的とする臨地研修を通して、学生たちには主体的な学びを進めてもらいました。2023年度も2年生を対象に臨地研修を実施する予定です。
また、学生たちとともに新しい出会いや学びがあることを楽しみにしています。