2024年5月7日(火)、社会学部地域社会学科<地域・ひとづくりコース>で、2023年度「臨地研修」報告会を開催しました。
「臨地研修」とは、学生自らがフィールド調査を行ったり、ボランティア体験をしたり、社会貢献活動に参加したりなどして、合計60時間以上の学外研修を積み、最終報告書を提出することで単位が認定されるという科目です。
この「現場での学び」を<地域・ひとづくりコース>の教員はスクラムを組んで後押ししています。
特に本コースの臨地研修は、目白大学が新宿区と包括連携協定を結んでいることから「新宿区における地域貢献と社会連携」という大きな共通テーマを掲げ、そのテーマの下で、新宿区と直接関わるプログラム(コアプログラム)と新宿区との比較対象として他地域を扱うプログラム(サブプログラム)、さらに自主企画プログラムも含めて、30を超える多種多彩なプログラムが提案され、実施されました。
昨年5月の報告会・説明会から年度末まで長期にわたって、多くの学生がいくつものプログラムに参加して研修を行ってきましたが、その中で最終報告書を提出した2名の学生に成果報告をしてもらいました。
2023年度「臨地研修」成果報告会:発表内容
- 濱野剛士さん
「新宿区における地域貢献と社会連携~人中心なまちづくりに向けて学生が主体的になる~」 - 谷田奈央さん
「新宿区における地域貢献と社会連携~多様性あふれる"Shinjuku"を区内外・世界・未来へ伝える~」
濱野さんは、埼玉県志木市・川口市・秩父市などで70時間を超える研修を行って、最終報告書を提出しました。
濱野さんのユニークなところは、自主企画プログラムを実行したところ。学生の活動を学生が支援する学生団体を運営し、「地域マルシェ」「アートギャラリー」「子どものまちプロジェクト」など魅力あるイベントを主催しました。
谷田さんは、新宿区と渋谷区でなんと140時間以上の研修で、5つのプログラムに参加して、以下のテーマにまとめました。
- ・「東京で暮らすムスリムの文化を体験」
- ・「文化や言語のバリアフリーを目指して ~やさしい日本語~」
- ・「新宿区に集う人々による環境保全の努力」
- ・「観光客と地元住民のギャップ・昭和と令和の共存」
- ・「新宿区の地場産業を守ろう、妙正寺川の豊かさも守ろう」
谷田さんは教職課程の授業と重なったことから、報告会に向けて長編の動画による発表を行いました。
この報告会は2年生の「臨地研修」履修準備のため、必修科目「専門とキャリアA」の時間を使って行われました。2年生は先輩の成果報告を聞く貴重な機会となるとともに、実際多くの刺激とヒントを得たようで、2人の報告に対して以下のような感想も聞かれました。
- 濱野さんが学生団体の運営を行っていることを知り非常に感心した。学生による学生のための学生団体というイメージをもった。学生は社会に出ていないから社会では立場が弱いと考えがちだが、それを逆手にとって若者ならではの視点や大胆さで社会に貢献しようとする姿勢に感銘を受けた。
- 谷田さんのお話を聞き、教職を取りながらボランティア活動にも熱心に取り組んでいて、すばらしいと思った。人々と触れ合いながら、街や文化を知ろうとする、そこから新宿を活性化したいという強い意志が伝わってきた。私も新宿の活性化のためになにかボランティアをしたいと感じた。
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濱野さんの資料 -
谷田さんの資料