5月21日(火)、社会学部地域社会学科<地域・ひとづくりコース>の必修科目「専門とキャリアA」の授業で、三井住友カード株式会社の相良伊織氏より「キャッシュレス決済の進展とクレジットカードビジネス」というテーマで講義をしていただきました。
授業では、キャッシュレス決済の仕組みや日本と世界のキャッシュレス決済の比較、なかでもクレジット決済の基本と、消費者にとっての利便性や注意点および加盟店にとってのメリットやビジネスモデルについてご説明をうかがいました。
最初は「カタイ」お話かなと思いましたが、コースの学びに直結する大変興味深い内容で、とても勉強になりました。キャッシュレス決済は、人々の活動に密接に関わる「決済」の方法を変革することにより、「既存の課題」を解決し「新たな未来」を創造することに、その社会的意義があることが分かりました。
地域・ひとづくりコースの「専門とキャリア」は、コースの専門的学びをベースに、自己分析・社会理解・業界研究を通じて、自分の生き方と職業選択をデザインする授業です。今回の授業はとくに「課題のあるところにビジネスがある。ビジネスとは社会課題を解決する営みである。」というコンセプトのもと、「社会課題とビジネス」と銘打った連続講義の2回目でしたが、三井住友カードのビジネスは、まさにこの考え方の実践そのものでした。
キャッシュレス決済にまだ馴染みのない学生もいましたが、企業の方から直接、社会や経済の仕組みをビジネスと消費生活の両面から学ぶことができて、現代をサステナブルに生き抜く<地域・ひとづくりコース>ならではのとても有意義な時間となりました。
学生からは以下のような感想が寄せられました。
<学生の声>
- カードの情報でさまざまなことが分析できることに驚いた。正直カードは支払いのためのものだと思っていた。しかしカードの支払いの情報を分析していくと、社会や生活での需要や動きが見えてくる。ここが地方創生にも生かせるポイントなのではないかと考えた。
- カード会社が行う環境対策について、カード使用時に読み取れる情報からどれほどCO2が排出されたかを調べることができるというのがあまりにも衝撃的で、自分の中にはない発想であったため、そのような取り組みもあるのかと新たな知見を得ることができた。
- キャッシュレス決済やクレジットカードが普及することによって、よりデジタル化が進む。デジタル化は人手不足の解消やペーパーレス化が期待できるため、三井住友カードが今後どのような新規事業を展開し、新たな未来を創造していくのか興味をもった。