社会学部地域社会学科<観光・まちづくりコース>の専門科目では、学びの理解を深めるために、「観光・まちづくり」の現場で活躍する方をゲストに招く授業を展開しています。
2年生以上が受講する「地域社会とボランティア」(高久聡司准教授担当)では、11月28日(木)に東京都中央区で活躍するNPO法人育てる芝生~イクシバ!プロジェクト の代表を務める尾木和子氏を招き、NPO活動の実際についてお話しいただきました。
イクシバ!は、市民の力で公園の芝生の維持管理を行う活動を10年以上続けてきた結果、2019年には第54回東京都公園協会賞奨励賞(公益財団法人東京都公園協会)、2022年には第42回『緑の都市賞』第一生命財団賞(公益財団法人都市緑化機構)を受賞するなど社会的にも評価を得ている団体です。
尾木氏は、イクシバ!の活動が、地域の人間関係の希薄化、子どもたちの遊び場の減少、地球温暖化といった社会課題の解決を背景としていること、ボランティア参加者に対しては義務感を与えない工夫をしていること、1度作ったら終わりではなく継続作業が必要となる芝生の維持管理を続けていくための組織づくりのポイントを、事前に学生が用意した質問に答えながら、エネルギッシュに語ってくれました。
さらに尾木氏が大学卒業後に航空会社に勤務されていた経験を踏まえて、学生への就職活動へのアドバイスを送る時間も設けていただいたことで、学生たちは、話を聞き漏らすまいと一生懸命にメモを取る姿が印象的でした。
学生からは、
- これまでの授業で学んだことが、実際に地域の現場の活動とつながっていることを再確認できた。
- 尾木さんのお話を聞いて、自分も実際に地域で活動したくなった。
- 尾木さんが私たちの質問に目を通し、回答を用意してくれたことがとてもうれしかったし、それを事前準備と捉えるならば、そういった姿勢がフィールドワーカーとして必要なことなんだと改めて実感した。
- 尾木さんの常に前向きな姿勢、考え方を少しでも吸収し、就職活動にもつなげていきたい。
あらためまして、本授業に協力いただきました尾木和子氏にお礼申し上げます。