社会情報学科の星玲奈ゼミナールと廣重剛史ゼミナールの3年生が、春学期の活動として、小学生とその保護者の方を対象とした冊子『夏休みチャレンジレシピ』を作成しました。
食育を専門とする星玲奈専任講師(管理栄養士)と、地域のコミュニティ再生に取り組んでいる廣重剛史准教授は、2019年度から、高齢化が非常に進んでいる新宿区の戸山地域で、食を通じた地域交流活動をおこなっています。
この活動では、戸山地域でコミュニティ活動を展開している団体「えんがわ家族」(代表・渡辺萌絵さん)に協力するかたちで、「子どもシェフキッチン」などを、これまで3回開催してきました。 2020年度は、ゼミナールとして、学生が地域にどのような貢献ができるかをテーマに、地域の高齢者の方々へのヒアリングなどを予定していました。しかしながら、今回の新型コロナウィルス感染症の流行により、実際に地域にお邪魔して活動することができなくなってしまいました。
ゼミも毎週オンラインでおこなう中、学生たちは「この状況で自分たちに何ができるか」を話し合いました。その結果、オンライン上での交流会ではなく、「誰にでも手に取ってもらえるレシピ集を作ろう!」と目標を決め、役割分担して冊子を作製しました。 冊子は、低学年の児童から包丁や火を使わずに安全にひとりで作ることができ、また保護者の方とも楽しく作れる料理を考えました。
さらに、夏バテの原因や対策についても、小学生が読んでわかるように、すべての漢字にフリガナをつけて解説しました。メニューは、「枝豆と梅のおにぎり」「炊飯器で作るオムライス」「餃子の皮で作れるピザ」「好きなジュースで作るゼリー」「カップちらし寿司」の5品に決め、写真を多く利用して小学生がイメージしやすく取り組みやすいレシピを作成しました。
出来た冊子は、現在、目白大学のある新宿区内の複数の小学校や、地域活動に取り組む諸団体、児童館、スーパーなどで配布していただいています。どなたでも楽しめる料理になっていますので、ぜひチャレンジしてみてください!