遠隔授業|同時双方向型
社会情報学科
「社会情報専門セミナーA」
担当:廣重 剛史准教授、星 玲奈専任講師
<授業の概要>
少人数でのグループワークを通じて、社会的課題に取り組むための企画、準備、実行、反省の経験を積む社会情報学科のゼミナールです。2020年度春学期は、「食環境」をテーマとする星玲奈ゼミナールと、「地域コミュニティの抱える課題」をテーマとする廣重剛史ゼミナールの3年生が合同で活動しました。
<遠隔授業について>
2020年度は、合同ゼミナールとして、「学生が地域にどのような貢献ができるか」をテーマに、地域の高齢者の方々に直接ヒアリングを行って活動する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で、実際に地域にお邪魔することができなくなってしまいました。そこで、オンラインツールのZoomやSlackを使って「この状況で自分たちに何ができるか」話し合い、「誰にでも手に取ってもらえるレシピ集を作る!」という目標を定めました。レシピづくりの参考にするため、子育て中のお母さん方や、NPO団体の代表者、「新宿区のまちづくりネットワーク懇談会」にも参加されている大龍寺(新宿区)の住職の方などにオンライン上でお話を伺いました。また、学生同士の議論に際しては、学生が発言しやすいように、教員同士で和やかな雰囲気づくりを目指しました。
考案したレシピは、「枝豆と梅のおにぎり」、「炊飯器で作るオムライス」、「餃子の皮で作れるピザ」、「好きなジュースで作るゼリー」、「カップちらし寿司」の5品です。低学年の児童でも一人で安全に作ることができるよう、包丁や火を使わないレシピとし、また、保護者の方とも一緒に楽しんで料理できる内容としました。写真を多く使うことで、小学生がイメージしやすく、取り組みやすい内容とすることを心がけ、さらに、レシピだけなく、夏バテの原因や対策についても解説。すべての漢字にルビを振り、小学生でも読めるよう工夫しました。完成した冊子は、目白大学のある新宿区内の複数の小学校や、地域活動に取り組む諸団体、児童館、スーパーなどで配布していただきました。
遠方の地域にいらっしゃる方々にもお話を伺えたことや、画面共有機能などを用いて情報の共有が速くできたことは、遠隔授業ならではの利点でした。
想像以上にさまざまな方に冊子を届けることができ、また、料理を作った感想などを聞くことができ、合同ゼミナールで社会貢献の一端を担えたのではないかと感じました。
<学生の声>
- 先生方が明るい雰囲気を作ってくれたので、みんなで楽しく意見を出し合えた。
- 先生の丁寧な説明のおかげで、不安なく取り組めた。
- 作成した冊子を色々な人に見てもらえて、人と人とのつながりが実感でき、達成感があった。
- 個々人で作成した資料などをすぐに画面共有でき、情報伝達が速く、個人でもグループでも作業がしやすかった。
- 教室では全員の顔を見渡せないこともあるが、オンラインではみんなの顔を一度に見られて、反応が分かりやすかった。
- 共有アプリを使ったことで、データの整理がしやすかった。