食品企業の実務家を講師としてお招きし、現実のマーケティングやブランド戦略をお話しいただく社会情報学科の「フードブランド戦略論」。
12月3日(木)の授業は、国分グループ本社株式会社 マーケティング開発部の右近裕子氏をお招きし「卸売業の役割とオリジナル商品開発について」についてお話しいただきました。
これまではメーカーの方による講演が続きましたが、今回は流通卸売り業という立場から国分グループ本社の方にお話を伺いました。
本業である卸売業のご説明のあとに、自社開発商品である「缶つま」のブランド再構築が行われた背景や、具体的な施策について語っていただきました。
当初、高級缶詰として別名で販売したものの、思うように売り上げが伸びなかったこと。ある出版社が缶詰を紹介した「缶つま」という雑誌を出したところに目を付け、交渉ののちブランド名を「缶つま」に変更したこと。パッケージを開けてすぐに食べられることを伝えるデザインに変更した結果、売り上げが2倍に増えたアイテムもあったことなどを解説いただきました。運送業としてのイメージが強かった多くの学生たちにとって、卸売業の実態を知る良い機会となりました。
<学生からのコメント>
- マーケティングはメーカーが行うものと思っていたので、衝撃的だった。
- 卸売業によるブランド構築や製品開発の話はとても新鮮だった。
- 印象に残ったのは、売れていなかった高級缶詰を、レシピ本と同じ「缶つま」にして商品開発を行ったこと。
- 高級缶詰を、食品としての缶詰ではなく、お酒のおつまみとして付加価値をつけて売り出したことに感動した。
- 缶詰をおつまみとして売るために、お酒売リ場に陳列したというのは面白かった。
- オリジナルブランドを開発していると聞いて、卸売業のイメージが変わった。