食品業界の実務家をお招きし、現実のマーケティングやブランド戦略をお話しいただく社会情報学科の「フードブランド戦略論」。
10月14日(木)の授業は、大正製薬株式会社 マーケティング本部の西田朋子氏と吉田輝史氏から「リポビタンDのマーケティング戦略」についてお話しいただきました。
1962年の発売以来行ってきた、リポビタンDの4P戦略についてご説明いただきました。ドリンク剤市場が形成されていなかった時代に、タウリンを飲みやすくパイン風味にして冷やして飲む医薬品としてリポビタンDを開発したことや、顧客の若者離れが進む中SNSを中心としたプロモーション戦略を実施していることなどを解説いただきました。講義後には、学生から流通経路における質問が出るなど、活発な質疑応答の時間となりました。
学生たちからは以下のような感想が寄せられました。
<学生からのコメント>
- ロングセラー商品であり、リピーターも多い商品であるが、常に新しいマーケティング戦略が練られていることを知ることができました。
- 今回の講義を通じて、実際に会社内で行う意識調査などリアルなマーケティング戦略を知ることができました。
- 今まで、リポビタンにブランドがあることは知らず、リポビタンDと言う商品だけで認識していました。実はこのブランドの下に多くの商品があることを知ってとても驚きました。
- リポビタンDは苦いというイメージと、エナジードリンクと同じ種類であると思っていました。しかし、実は指定医薬部外品という国から効果を認められた飲料であると聞き、意識が大きく変わりました。
- パッケージデザインを長年にわたり固定し続けることで、ブランドイメージを確立させることができ、かつ商品認知にもつながるということを学びました。
- リポビタンDは、男性や働く方の疲れを癒やすものだと思っていたため、今回の講義を受講して、その考えが180度変わりました。
- "頑張る人を応援する存在"というコンセプトに感銘を受けました。また、宇宙開発に向かって頑張る人や、e-スポーツの人にも目を向けて応援している姿勢は新鮮でした。
※4P ... 製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、プロモーション(Promotion)