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Department of Social Information 新宿キャンパス

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社会情報学科「ファッションブランド・ケーススタディ」授業レポート "伊勢半グループの新たな挑戦とマーケティング戦略"

ファッション業界の最前線で活躍されている実務家をお招きし、マーケティングやブランドの事業戦略をお話しいただく社会情報学科の「ファッションブランド・ケーススタディ」。
7月4日は株式会社伊勢半(コミュニケーション本部 本部長)の大町龍氏にお越しいただき、同社の歴史と事業戦略について、ご講演いただきました。

KISSME(キスミー)やヒロインメイク、ヘビーローテーションというブランド名は聞いたことがあっても、伊勢半という名前を聞いたことのない方は多いのではないでしょうか。これらのブランドを擁する同社は、日は創業から197年目という日本で最も長い歴史を誇る女性用総合化粧品メーカーです。
これだけ歴史のある企業だと事業戦略も保守的になりそうですが、同社はさまざまな挑戦を続けています。
その1つが業界を驚かせた「顔採用」です。これは容姿の良しあしではなく、自分らしい見せ方を考えて欲しいという思いから始めたもので、PR戦略の1つとして国内外から数多くの広告賞を受賞しました。

また、デジタルマーケティングの観点からも新たな挑戦を行っています。SNSを用いた社員インフルエンサーの活躍や、D2C(注1)を駆使して、自社のオンラインストア(注2)で70色以上ものカラーから自分だけの色を選べる、という事業が始まりました。このD2Cを用いたメイクブランドは、最後まで化粧品を使い切るというサスティナブルな視点からも注目を集めています。

(社会情報学科3年 佐藤陽和)


  • ※注1:D2C(Direct to Consumer)。メーカーが中間流通を介さず自社のECサイトなどを通じ、商品を直接消費者に販売するビジネスのこと。
  • ※注2:MNオンラインストア

<受講生の感想・コメント>

  • 伊勢半さんは、高校生の頃から使っているブランドで、今回の講演を一番楽しみにしていました。
  • 後日、祖母にキスミーを知っているか聞いたところ、講義の中でもあった通り、ヒロインメイクは知らないもののキスミーは知っていると言っていたことから、やはりキスミーの歴史は長いということを実感しました。
  • D2Cではユーザーの声を通常よりも早く実現できるところが大変魅力的だと思いました!これからも多くの声を実現していってください。
  • 正直、伊勢半が創業197年目と聞いても今一つ凄いのかよく分かりませんでした。しかし、企業の生存率が、5年後では15%、10年後では6.3% 、20年後になると0.3%の確率であることを知り、そのことがどれほど凄いのかを知りました。
  • 変化し続ける消費者のニーズに応えるために、お客様に直接寄り添う形で商品を売る新しい販売形式は、とても勉強になった。