社会学部社会情報学科の専門教育科目「消費社会のデザイン」(担当:田中泰恵教授)は、私たちの消費行動が社会に与える影響をさまざまな視点から考えていく講義型の授業です。
10月10日(月)の授業では、公益社団法人日本インテリアデザイナー協会の理事であり、IDMエシカルなインテリア研究会の代表も務められている冨田恵子氏をお招きして、「エシカルなインテリア」についてご講義いただきました。
最初に、食品やファッションの事例から「サスティナブル」や「エシカル消費」についてお話しされた後、家具やカーテン等のインテリア製品の業界における取り組みを、事例を紹介しながら解説していただきました。
インテリアは比較的長期に使用されるものなので、食品などに比べると私たちも慎重に時間をかけて選びますが、だからこそ製品を選ぶ基準としてエシカルな視点を取り入れることが重要であることに気づかされました。
学生からは以下のような感想が寄せられました。
<学生の声>
- これまで、インテリアをファストファッションのように扱い、使い捨てを当たり前にしていたかもしれない。これからは、値段の背景を考えた上で、消費行動につなげていきたい。
- 「どこで」「だれが」「何から」「どのように」つくったものなのかを知ることが非常に重要だとわかった。
- 「地球規模のような、一見すると大きな課題でも、私たちの小さな行動によって、それらは解決に導くことができる」というSDGsのロゴを考えたデザイナーの言葉を知り、その通りだと感じた。学生の自分たちでもできることを少しずつでも積み重ねていくことで問題解決に近づくのだと改めて感じた。
- 大手カフェチェーンでの木材の地産地消の取り組みが印象に残った。地産地消は野菜や果物だけだと思っていたため、木材と聞いたときは驚いた。地域の木材を使うことで運搬コストが抑えられ、車両から出る二酸化炭素を削減することができることに加えて、地域の林業に貢献することができ、店舗の魅力も増えるなんて、良いことばかりですてきな取り組みであると感じた。
- 自分たちが暮らしていく中で大切な「衣食住」という身近なものをエシカル消費にしていくことで、地球環境や社会環境に配慮することができ、また社会的課題に貢献できると感じた。
- 冨田氏の「知って、考えて、行動すること」という言葉が頭に残った。