社会学部社会情報学科の「生活とアメニティ空間」では、都市の安全性と防災について学んでいます。
11月10日(木)の授業では、新宿キャンパスから哲学道公園までのスタディツアーを行い、妙正寺川沿いの災害危険箇所や安全対策を観察しました。
また、11月24日(木)に公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構 人と防災未来センター・リサーチフェローの坪井塑太郎氏をお招きし、東京都心および新宿キャンパス周辺の地形の特徴から、都市に潜む水害リスクと中小河川における防災対策の重要性を学びました。
現地を歩いて観察した結果を、洪水ハザードマップ、新旧地形図、3D地図、立体模型などさまざまな地図から得られる地形の特徴と照らし合わせることで、理解を深めることができました。
<学生の感想>
- 昔、目白大学の周辺一帯は川となっており、浸食したことからあのような急な坂道に囲まれている地形になっていることが理解できた。
- 2005年の(豪雨の)妙正寺川の動画では、前回観察した川とは思えない程水位が高くなっていた。もし、そのまま住宅街に流れ込んだとすると、川の近くの(半)地下の家や、川より低い位置にドアがある家はとても危険だと感じた。
- (大学の近くの川が)まさか氾濫のリスクが高い地域だとは思わなかった。実際に目で見るだけでなく、その土地の歴史や作りを知ることで災害リスクも軽減されるということを知ることができた。
- 模型を作って地図を比べてみると、川がある土地は流れることによって低くなっていることがよりわかった。その上で、川に近い低い場所だけに危険があるのではなく、逆に高く離れた場所に水害は起こるのだと学べたことが印象に残った。
- 模型作りをすることによって、狭い範囲の中でもどれだけの高低差があるのかが可視化でき、水害リスクに対する意識の向上につながるのではないかと思った。
立体模型をつくって、目白大学周辺・妙正寺川の標高・高低差を確認
3Dマップで東京都心の地形から都市部の水害のリスクを確認