社会学部の共通科目である「現代の社会2(フードブランド・ケーススタディ)」は、食品・製薬業界などの実務家をお招きし、実務におけるブランド戦略やマーケティング戦略についてお話しいただく授業です。
10月19日(木)の授業は、大正製薬株式会社 マーケティング本部 メディア推進部 イベントPRグループの西田朋子氏をお招きし「リポビタンDのマーケティング戦略」と題してご講演いただきました。
栄養ドリンク市場で圧倒的な強さをもつリポビタンDは、大正製薬が販売していたアンプル剤を改良して誕生しました。飲みやすくするために水分量を多くし、パイン風味にすることで1962年に発売されました。
その後「ファイト 一発!」のCMで人気が出てロングセラー化しました。近年では、若者にも気軽に手に取ってもらうため、人気アニメとのコラボなどを通して新しいリポビタンDファン獲得施策を展開しています。
学生たちからは以下のような感想が寄せられました。
<学生の声>
- 無機質なパッケージから「苦い」という先入観を持っていたが、飲んでみて、甘く飲みやすく、想像していたより美味しいことを実感できた。
- 「ファイト 一発!」のフレーズをCMで聞くだけで、あの商品だと認識できるので、頭に残るキャッチフレーズは大切だと学ぶことができた。
- リポビタンDは、疲労の多い社会人が飲むものだと思っていた。講義を聴いて大学生など試験やサークルなどを頑張る人も対象であることを知り、今後の購入を考えた。
- 中身を変えずにどうやってさらに売れるように考えていくのか、さまざまなマーケティング施策があったのに驚いた。
- 発売当初、あえて150円(当時牛乳が18円)という高価格に設定することで、品質の高さと効き目をアピールしたという手法が挑戦的だと思った。