社会学部の共通科目である「現代の社会2(フードブランド・ケーススタディ)」は、食品業界の実務家をお招きし、ブランド戦略やマーケティング戦略についてお話しいただく授業です。
12月14日(木)は、株式会社おやつカンパニー マーケティング本部 田中雅洋氏をお招きし「ベビースターラーメンのブランド戦略」をテーマにご講演いただきました。
1959年、ラーメンを作っていた"かけら"からベビースターラーメンは生まれました。
現在ではブランド認知率97.1%を誇る人気商品にまで成長しましたが、実は昔食べて今は食べていないという"離反ユーザー"が多いという課題がありました。
そこで、売場でベビースターラーメンを思い出してもらうことを戦略目標に掲げ、"意外性"に着目したさまざまなプロモーション戦術を実施しました。
たとえば、スニーカーやビール、焼酎といった異業種とのコラボ商品発売や、築地本願寺でのイベント開催を通じて、話題作りを実施してきました。
その結果、SNSなどでベビースターラーメンの話題が多くあがる状況をつくりだすことに成功しました。
学生たちからは以下のような感想が寄せられました。
<学生の声>
- 懐かしさを前面に出すだけでなく、食べ方や楽しみ方の提案を行うなど、さまざまな手法があることを学んだ。
- 衝動買いが多いスナック菓子市場において、心理的に消費者に働きかける戦略を進めている点に興味を持った。
- スニーカーやアイスとコラボしていることを初めて知った。アイスを買ってみたいと思った。
- ロングセラーのブランドを買ってもらうには、売り場で思い出してもらうことが重要であることを学んだ。
- 昔買っていたが現在は買っていない"離反ユーザー"に目を向けてプロモーションを行っていたことを初めて知った。
- スニーカーとのコラボは意外性が高く、印象に残りやすいと思った。