社会学部の共通科目である「現代の社会2(フードブランド・ケーススタディ)」は、食品・製薬業界などの実務家をお招きし、実務におけるブランド戦略やマーケティング戦略についてお話しいただく授業です。
10月17日(木)の授業は、やまやコミュニケーションズ コーポレートサポート本部 本部長の藤浦氏をお招きし、「やまやのマーケティング戦略」についてご講演いただきました。
藤浦氏には、やまやの主力商品である"明太子"についてのマーケティング戦略のほか、"うまだし"、"もつ鍋用の肉・麺・薬味セット"、"辛子高菜"、"あまおうプリン"など多彩なラインナップの戦略について解説いただきました。
特に、主力の明太子は加工度が低く、競合が参入しやすいため九州だけで150社が存在しているとのこと。
そこでチューブ入り製品や、業務用製品の開発、もつ鍋店の経営など、他事業の展開が必要だった背景を説明いただきました。
今回の講義を通じて、学生たちは実際のマーケティング戦略の実践例について学ぶことができ、大変有意義な学びの場となりました。
学生たちからは以下のような感想が寄せられました。
<学生の声>
・やまやは明太子というイメージだったので、外食産業としてここまで拡大していることが興味深かったです。
・賞味期限が短くなってしまう明太子でも、その短い期間で消費者が楽しめるような贈答用をつくったり、チューブ式にして手軽にそれぞれの好みに合わせて使えるような商品展開をされていることに関心を持ちました
・やまやの明太子が多くの飲食店や商品で使用されているのも驚きました。安定した品質と味が、業界内での信頼を築いているのではないかと思いました。
・やまやの「おいしいもののみを届ける」という考えは、企業名を知ってもらうためにもとても重要なことだと感じました。また、私も将来そういったことを大事にしている企業で働けたらいいなと思いました。
・やまやは1つの商品にこだわらず、自社の企業が扱う商品は安心できておいしいというイメージを消費者に固定化させようとして、ブランドを成長させ、さまざまな商品を売っていることがわかりました。